コケ庭と苔文化の入門書

今年、2015年は苔(コケ)に関する本が

たくさん発行されました。

(一覧は苔玉とコケの本をご覧ください)

 

そのなかの一冊

苔三昧―モコモコ・うるうる・寺めぐり

をご紹介します。

著者の大石善隆さんは、コケの生態学

庭園のコケ、日本文化とコケなどについて

研究をされている方のようです。

 

二部構成のこの本の第1部は

全国70のコケ庭と約40種のコケ図鑑。

庭の写真とコケのアップの写真があって

庭のどの場所にどんなコケがあるのか

わかりやすく解説されていますよ。

 

続く第2部では

万葉集や古今和歌集に登場するコケを

手がかりとして、日本の文化のなかで

コケがどのようにとらえられてきたのか

コケと日本人の古くて長い関わりについて

また

コケ庭の歴史について解説されています。

 

あとがきのなかで著者は

「美しいコケ庭の数々を訪れ、

改めてコケの魅力、そして

コケを愛でる庭園文化の奥深さを感じた」

と書いてるようにコケ庭と庭園文化が

この本の主題となっているようです。

 

万葉集から苔の美しさを愛でた歌が

紹介されていました。

 

「み吉野の青根が峰の苔席(こけむしろ)

誰か織りけむ経緯(たてぬき)なしに」

(詠み人しらず 万葉集1120)

 

苔席は苔の美しい敷物ということですが

今は苔の絨毯というものがあるのですね。

 

なんと

新国立競技場をデザインした隈研吾さんが

「苔」をモチーフにしてデザインした絨緞

その名も「KOKE」です!

 

新国立競技場のどこかにはぜひ苔庭を作って

VIPルームには苔の絨毯を敷きつめるとかね?

 

ちょっと話がそれましたが

この本は読みやすい苔の入門書です。

おすすめの本ですよ。

 

 

今日は大晦日。

今年も一年間ありがとうございました。

皆さまどうぞ良いお年を。

 

『苔三昧―モコモコ・うるうる・寺めぐり』
著者:大石善隆