オモトだって苔玉あしらいに

江戸時代から現代まで愛好されてきた

伝統的な観葉植物のオモト(万年青)は

めでたい植物だといわれています。

 

徳川家康が江戸城に入城するとき

三鉢の斑入りオモトを三河から携えてきて

床の間に飾ったのがはじまりだとか。

 

今日でも新築などのお祝いに

オモトを飾ったり、贈ったりするようです。

 

オモトなどの古典園芸植物は

ちょっと高価なイメージがあったのですが

最近は手頃なものもあるそうです。

 

日陰に強いオモトは和の観葉植物として

室内に飾って楽しむことができますが

オモトも苔玉(こけだま)に

仕立てることができるそうです。

 

オモトの園芸書によると

オモトの株と培養土を

なんとストッキング!の中に植え込み

丸く包んでしまいます。

 

そしてその周囲をまずミズゴケでつつみ

さらにその上にハイゴケなどの苔を

まきつければ苔玉のできあがりです。

 

ちなみに何もストッキングじゃなくても

同じような素材の水切り袋なんかでも

よろしいかと思います。

 

どんな植物でも苔玉にできるそうですが

古典園芸植物のオモトまで苔玉とは。

 

苔玉は、和風の緑の定番なんですね。

 

『オモト(NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)』
著者:榊原 八朗

やっぱり、気軽なのは鉢植え

プテリスの鉢植え

プテリス・ロウエリー(シダ)の鉢植え

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気軽に緑や園芸を愉しみたいので

やっぱり鉢植えにします。

 

未熟な園芸家の私は

盆栽家ではないので

ミニ盆栽も、苔盆栽も

盆栽というのはやめにします。

 

鉢植えと盆栽の違いは何か?

なんていうことを考えていると

ぜんぜん気軽に愉しめないので

すべて鉢植えということにしました。

 

ベランダや室内の苔玉(こけだま)。

その隣にあるのは

苔(コケ)の鉢植え、シダの鉢植え

そしてモミジの鉢植えもみんな

和の趣のある小さな鉢植えです。

 

 

ちょっと前に放送されたのですが

NHKの「生命大躍進 目の誕生」

という番組をみていたら驚きました。

 

最先端のDNA研究の成果によると

なんと私たちの目は

今からおよそ5億年前に

偶然にも植物から遺伝子をもらった!

ことにより生まれたのだそうです。

 

植物の葉や花をみると

安らげたり癒されたりするのは

そこが目の古里だということを

DNAが覚えているからかもしれませんね。

 

写真は、シダの仲間のプテリスを

小さなガラスの鉢に植えたものです。

プテリス・ロウエリーという種類ですが

ありふれた野草のような葉が

私は好みです。

 

室内の窓際に置いた

プラスチックケースの中で育てています。

 

横から写した写真を見るとわかりますが

プテリスも苔も、光のほうに向かって

思いっきり伸びていますね。

 

ちなみに苔は自然に生えてきたもので

苔の種類はまだわかりませんが

この先どうなるのか楽しみです。

 

 

今日は猛暑、毎日暑いです。

暑中お見舞い申し上げます。

苔八より

 

『街道をゆく10』苔と羊歯

『街道をゆく』シリーズの10冊目です。

 

『街道をゆく10』は

羽州街道(山形)と佐渡のみちです。

 

苔(コケ)とシダが登場します。

 

まずは苔。

「佐渡のみち あつくしの神」より

 

佐渡空港からタクシーに乗って

司馬さん一行が訪れたのは

森の中にある

熱串彦(あつくしひこ)神社です。

 

リンク先の写真は

司馬さんが訪れた頃と変わらずに

残されている風景なのだそうです。

 

「社殿の板も柱も、

苔(こけ)に映えて

いちように蒼寂びている。」

 

苔の様子がわかる写真は

残念ながらみつかりませんが

社殿は古びた趣があるようですね。

 

つぎはシダ。

「佐渡のみち 室町の夢」より

 

蓮華峰寺(れんげぶじ)への小みちにて

「小径の両側は土手で、

多種類の羊歯(しだ)が、

湿った土の壁を分厚くかざっている。」

 

ここではシダの漢字が「羊歯」です。

最初は「歯朶」でした。

つぎはひらがなで「しだ類」

毎回違う書き方をしていますね。

 

苔もありました。

帰路に通った別の小みちにて

「老杉(ろうさん)の下のにいたるまで

人の手が行きとどいているように思えた。」

 

杉の老木の根元に生える苔なら

山苔とよばれるホソバオキナゴケ

かもしれませんね。

 

 

明日は大暑

暦どおりの暑さです。

 

『街道をゆく10』司馬遼太郎

羽州街道

佐渡のみち

盆栽と鉢植えの違いは?

盆栽(ぼんさい)の歴史をひもとけば

もしかしたら

「盆栽」と「鉢植え」の違いが

はっきりわかるかもしれないと

『盆栽の誕生』という本を

読んでみました。

 

この本の著者である依田徹さんは

 

”どのような植物であれ、

単純に鉢の中で育てれば、

それは「鉢植え」となる。

しかし「盆栽」は、

ただの「鉢植え」ではない。”

といいます。

 

さらに

「鉢に植えて育てながらも、

その樹木の姿かたちに手を加え、

年数をかけて

鉢の中に一つの景色を

生み出していく」

これが盆栽だと述べています。

 

鉢植えでも盆栽でも

鉢に植えて育てること

草木の姿かたちに手を加えることは

鉢の種類の違いや

手を加える程度に差があったとしても

それほど大きな違いだとは思えません。

 

年数については

植物を植えてすぐの盆栽は

盆栽とはいわないのでしょうか?

あるいは鉢植えが十年経てば

盆栽と呼べるのでしょうか?

どうも年数が決定的な違い

ということでもなさそうに思います。

 

鉢の中に景色を生み出す

これがポイントなんでしょうか?

 

著者は現在の盆栽について

「大自然を縮小して、

鉢の中に再現することを

目指すようになっている。」

とも述べています。

 

なんだか盆栽は難しいですね。

 

鉢植えの場合

鉢の中が問題とされるのは

用土や根のまわり具合など

植物の育て方についてであって

楽しむべき対象は

鉢の外に伸びる植物の葉や花です。

また

自然を拡大も縮小もする必要もなく

植物そのものを等身大で楽しむもの

といえるかもしれません。

 

鉢植えは観賞するもの

盆栽は鑑賞するもの

ということでしょうか。

 

植物を鉢で育てる「鉢植え」は

古くは平安時代の初期には

すでに行われていたのだそうです。

 

植物と鉢さえあれば楽しめる鉢植えは

誰でも楽しめる手軽な趣味として

広がってきたというのは頷けますね。

 

この本はとても興味深く読めました。

盆栽の歴史は、私にとっては

ちょっと意外なこともありましたね。

興味ある方、一読をおすすめします。

 

 

関東は今日、梅雨明けしました。

例年より二日早いそうです。

さっそくセミが鳴き始めました。

 

『盆栽の誕生』
著者:依田 徹

苔玉用の配合土がケト玉です

苔玉(こけだま)じゃなくてケト玉。

 

ケト玉というのは

ケト土を主体とした配合土を

すぐに使えるように

団子状に丸めて保存しておいたもので

苔玉や石付き盆栽などに使用します。

 

ところで

ハリネズミの背中が山苔になっている

まるでオブジェのような苔盆栽を

よく見かけますよね。

 

景色盆栽の品品というお店が制作した

人気の苔盆栽のようです。

 

品品を経営する小林健二さんの本で

様々な風景を鉢の中に表現した

景色盆栽とともに紹介されていました。

 

ハリネズミの器はブロンズ製の鋳物で

ハリネズミの針に見立てた苔には

アラハシラガゴケを使っています。

 

ハリネズミの器には穴がないので

底に根腐れ防止剤を入れてから

最初に説明したケト玉を盛って

山苔をはってあるようです。

 

本で紹介されているケト玉の配合は

ケト土3:赤玉土1:富士砂1の割合で

緩効性肥料を加えたもの

となっていました。

 

どうやら苔玉や苔盆栽など

苔をはるときの用土には

ケト土を主体とした配合土を使う

ということのようですね。

 

ところで「趣味の園芸ビギナーズ」

キャラクターが苔玉の親子

「コケぱぱ」「コケちび」になりましたね。

やっぱり苔玉は人気ものです。

 

 

ここにきて真夏日に熱帯夜、暑いです。

ながびくはずの梅雨はどこへ?

 

『はじめての景色盆栽』
著者:小林 健二

水やり三年、苔はり十年

「水やり三年」という言葉は

知っていましたが

なんとそれに続くのは

「苔はり十年」

という言葉だったのです。

 

盆栽の世界では常識とされている

言葉なのだそうです。

 

「水やり三年」とは

簡単そうに見える水やりですが

植物が水を欲しがっているのかどうか

必要な水やりの回数や量がわかり

一人前に水やりができるようになるには

三年の経験が必要だということ。

 

そして「苔はり十年」とは

たった今はりつけた苔(コケ)が

まるで長い年月を経て

苔むしたようにはれるようになるには

十年の修業が必要だという

教えなのだそうです。

 

江戸時代から続く盆栽園「清香園」の

五代目を継ぐ盆栽家の山田香織さん

の本に書かれていたことです。

 

本格的な盆栽の苔は

鉢の上で育てるのではなく

展示する前にはる!ものなんですね。

 

苔玉(こけだま)の根鉢を

ハイゴケなどの苔でくるむように

カジュアルなミニ盆栽の場合に

簡単に鉢植えを引き立てるために

苔をはるものと勘違いしていました。

 

盆栽家ではない未熟な園芸家の私が

比較的新しい苔玉の解説はともかく

盆栽と名のつくミニ盆栽についての

解説をしていいものかどうか。

 

小さな和風の鉢植えを

ミニ盆栽とよんではいけないものか

盆栽と鉢植えの違いは何なのか

思案中です。

 

 

七月七日は小暑。

暑気に入りましたが

まだ梅雨は明けていません。

 

七月に入ってからずっと雨や曇り

気温も低く梅雨寒が続きました。

昨日今日とようやく晴れて

ひさびさの夏日です。

 

体調をくずさないよう

気をつけたいですね。

 

「盆栽」が教えてくれる人生の答え
著者:山田 香織