ハイゴケは冬を越えましたが

春のハイゴケ(傷み気味)

春のハイゴケ(傷み気味)

ハイゴケ(這苔)を屋外に置いた

半透明のプラスチックケース内で

育てながら保存しています。

 

この冬をなんとか越えた

ハイゴケの今の様子です。

 

きれいな緑の部分も多いのですが

残念ながらところどころで

苔(コケ)が傷んでしまっています。

 

去年(2014年12月7日)投稿の

ハイゴケを育てながら保存する

とほぼ同じ部分を写した写真なので

比べると状態の変化がわかります。

 

気温が低く乾燥した冬の間は

ケースの蓋をほとんどしたままなので

ケース内が低温多湿で安定するためか

ハイゴケの状態が良かったようです。

 

ところが

春先から寒暖の差が激しくなったり

冬に比べると日差しも強くなったりして

ケース内の環境を一定に保つのが

難しくなりました。

 

その日の気温、湿度、天気予報で

蓋を開けたり閉めたりして

なんとか調整していましたが

どうやらそのころから苔が

徐々に傷みだしたようです。

 

結果的に低温と高温

多湿と乾燥が繰り返されるという

苔にとってはとても厳しい環境に

なってしまったのでしょう。

 

ハイゴケのプラスチックケースは

半日陰に置いてあるのですが

よく日があたっていた場所の方が

比較的苔の状態が良いようです。

 

水やりも冬よりは多めにしましたが

同じケース内でも乾きやすい場所と

いつまでも濡れている場所があり

苔の状態に影響していますね。

 

比較的日があたらず

加湿状態にあった部分のハイゴケが

傷んでいるようにも見えますが

どうだかよくわかりません。

 

春先のハイゴケの管理方法については

もうひとくふう必要ですね。

まだまだ精進が足りないようです。

 

これからは日一日と気温もあがり

湿度も高くなりますから

できるだけ日にあてるようにすれば

ハイゴケは生長するでしょう。

 

きれいに回復したら

苔玉に仕立てることにします。

 

 

ここ数日は気温があがり

園芸を楽しめる季節になりました。

ここ千葉県北西部でも桜の花が開き

来週には見頃になりそうです。

 

冬を室内窓際で過ごした山苔

苔テラリウム(ホソバオキナゴケ)

苔テラリウム(ホソバオキナゴケ)

163-20150321a

山苔(やまごけ)と呼ばれる

ホソバオキナゴケ(細葉翁苔)は

室内だけで一年中育てても

きれいな緑のままで

少しずつですが生長します。

 

写真は昨年(2014年9月14日)の

投稿(夏をテラリウムで過ごした山苔)から

ほぼ半年となる今日の様子です。

 

この冬を室内の窓際に置いた

ガラス瓶の中だけで過ごしました。

 

写真でもわかると思いますが

苔(コケ)はとても良い状態で

きれいな黄緑色をしています。

 

良く見るとほんの少しですが

苔の葉が伸びているようです。

 

この苔テラリウムは

ホソバオキナゴケの苔ボールを

ガラス保存瓶に入れて蓋をしただけの

とっても簡単なボトルテラリウムです。

 

ほぼ同じものがふたつあります。

 

ひとつは南向きの部屋の窓際に

置いていあるもの。(写真のもの)

もうひとつは北側の部屋の窓際に

置いてあるものですが

どちらの苔も同じように

良い状態を保っています。

 

どちらも棚に置いてあるだけで

照明をあてるなど特別なことは

一切していません。

水やりも二、三カ月に一回だけ

今年に入ってからの水やりは

まだ一度だけです。

 

ちなみに

これはボール状の形をしてますが

形に関わらず平らでも同じように

良い状態で育てることができます。

 

日陰に強いホソバオキナゴケなら

簡単なものでもテラリウムにすれば

室内だけで窓際に置いたまま

ほとんど手間をかけずに

緑を愉しむことができますよ。

 

 

今日は春分で彼岸の中日。

今年はまだ春一番がふいていません。

このところ暖かい日が続きましたが

来週は寒の戻りがありそうです。

 

苔をはらずに生やす盆栽

苔玉(こけだま)でもミニ盆栽でも

生長した苔(コケ)を切り取って

はりつけるというのが普通です。

 

ところが

盆栽家の加藤文子さんは

ご自身の本

『natural盆栽 小さなみどりの育て方』

の中で次のように書いています。

 

「ほかで生息する苔を移植して

見栄えを整えることには、

私は関心がありません。

苔が自ら生えてくることに

興味をそそられます。」

 

「苔」のページにある写真は

「クジャクシダ、ユリなど 盆養21年」

球体となった苔のかたまりから

シダやユリのほか様々な野草が

本当に自然な趣で生えています。

 

21年前に、カタヒバと苔が

一緒になったものを植えたものが

数年で野草の根が繁殖し

徐々に球体になったのだそうです。

 

その写真の説明文の最後に

「苔の生命はほかの植物と

共生することで保たれているようだ。」

とあります。

 

たしかに苔だけの苔盆栽よりも

シダなどいっしょに育てたほうが

苔が生き生きしているかもしれません。

 

この本で紹介されている盆栽は

小さな豆鉢の盆養3年以外は

ほとんどが10年、20年と

長年盆養されているものです。

 

どれもこれも本当にすばらしく

ナチュラルな印象の盆栽です。

私は樹木の盆栽よりも

野草やシダや観葉植物など

いわゆる草ものが好みです。

 

本の後半は盆栽の育て方の解説です。

植え替えなどの手入れや殖やし方

の説明もあります。

 

「殖やす 苔を生やす」では

自然な感じで苔を生やすことができる

まき苔の方法が紹介されています。

植え替えの後、

少しでも乾きを緩和させたいときに

苔を人為的に生やす方法をとることも

まれにあるとのことです。

 

印象に残った言葉があります。

(「はじめに」から抜粋)

「手をかければよいというものではなく、

何をしたら植物は喜んでくれるのか、

何をしないほうがよいのか

心得ることが大切だと

考えるようになったのです。」

 

苔八は苔玉やミニ盆栽を

手間をかけずに

気軽に愉しみたいのですが

作り方にしても育て方にしても

とても参考になる一冊です。

 

来週は春の彼岸の入り

ようやく暖かくなりそうですね。

 

『natural盆栽 小さなみどりの育て方』加藤文子

『街道をゆく5』には苔なし

『街道をゆく5』はモンゴル紀行。

残念ながら苔(コケ)は登場しません。

しかし

モンゴルにもコケ植物はあります。

 

生物資源総合研究所の国別情報

モンゴル 生物の多様性によると

地理的にはシベリアのタイガから

中央アジアのゴビ砂漠まで広がり

自然環境は

高山、タイガ、ステップ、砂漠など。

 

そして

コケ類は412種。地衣類は930種。

が確認されているようです。

 

タイガとはロシア語で

シベリアの針葉樹林のことですが

この地域にはコケ植物があります。

 

ちなみに植物は約3000種。

その内なんど100種以上が

絶滅の危機にあるそうです。

 

街道をゆく司馬さんらの一行は

八月の下旬、新潟から

旧ソ連のハバロフスク、イルクーツク

そしてモンゴル(人民共和国)へ。

首都のウランバートルから

南のゴビ草原という行程。

 

「ゴビへ ゴビ草原」の章で

ゴビン・ハタン(ゴビの妻)と呼ばれる

花の匂いが紹介されています。

 

「人さし指ほどの丈のニラ系統の草が、

足もとで

ごく地味な淡紫色の花をつけている。

それがそのあたり一面の地を覆い、

その茎と葉と花が、

はるか地平線のかなたにまで

ひろがっているのである。

(中略)

一望何億という花が

薫っているのである。」

 

この風景と薫る匂いは

いつまでもそのままで

あってほしいですね。

 

今日も暖かな一日でした。

明日は啓蟄(けいちつ)

花粉がだいぶ増えてきたようです。

 

『街道をゆく5』司馬遼太郎