観葉植物を盆栽風に仕立てる

Eテレ『趣味の園芸』の5分前から

放送される『趣味の園芸ビギナーズ

2015年2月22日(日)の放送は

心温まる冬の小さなインテリアプランツ

「盆栽風グリーンで和の趣」と題して

小さな観葉植物の盆栽風アレンジ

について紹介されていました。

 

観葉植物を盆栽風に仕立てる

その方法とは。

 

小さな観葉植物を和風の器に植えて

苔(コケ)を張るだけ。

盆栽用の化粧砂を使えば

また違った趣の盆栽風のひと鉢に。

 

夏なら鉢の下にはすだれを敷いたり

冬なら温かみのある煉瓦を使うなど

季節に応じて飾り方を工夫すれば

いっそう和の趣を愉しめそうです。

 

番組で紹介された題材の

観葉植物はプテリス。

 

シダの仲間のプテリスは

日陰で育てることができて

苔との相性も良いのでおすすめ。

 

苔は扱いやすい山苔を使う

ということでしたが

これはたぶん張りつけやすい

という意味で育てやすい

ということではないかもしれません。

 

シダも苔も日陰でも大丈夫なので

室内で愉しめますね。

 

植え付けの用土は

観葉植物用培養土と

なんとまたしても

ケト土!を使うのだとか。

 

植え付け方は

プテリスをポットから抜いて

根鉢に根がまわっていたら

底を十字に割って広げる。

根鉢の肩の土も落とす。

 

植え付けのポイントは

苔がこんもりとした感じになるように

シダの株元を鉢の縁より高くして

さらに苔をはるスペースとして

1cmほど残しておくこと。

 

植え付けたら水をやって

用土の微塵を抜いてから

苔をはりつけます。

このときケト土を使うのですが

苔をはる糊の役目をするのだとか。

 

作り方はざっとこんな感じです。

詳しくはテキストをご覧ください。

 

用土については異論あります。

ケト土は使わなくても作れます。

詳しくはここでは省きます。

 

それはともかく

『趣味の園芸』の苔玉に続いて

『趣味の園芸ビギナーズ』は

シダと苔のミニ盆栽ということで

『苔八』のテーマにかさなりました。

 

和風の緑を気軽に室内で愉しむ

これからも放送してほしいテーマです。

 

ところで

観葉植物を盆栽風に仕立てたものは

何と呼ぶべきなんでしょうね?

 

昔から草もの盆栽というものがあり

苔を主役と考えれば苔盆栽となります。

『苔八』のタイトルでは

比較的一般になじみがあると思えた

苔玉と「ミニ盆栽」としていますが

「ミニ草もの苔盆栽」?

これじゃあちょっと長過ぎですね。

 

今日の日中は暖かでした。

明日から三月弥生ですね。

 

『趣味の園芸ビギナーズ 2015年1~3月号』

趣味園失敗しない苔玉の管理

『趣味の園芸』「コケ玉に愛を込めて」

(2015年2月8日放送)の雑感二回目。

 

前回の趣味園初めての苔玉作り雑感

続いて今回は「失敗しない!管理方法」

の内容と、とりとめのない感想を。

 

苔玉(こけだま)を長く愉しむための

管理方法のポイントは

コケ植物と植え込んだ植物とを

わけて管理するとのこと。

 

まず苔(コケ植物)については

光と水がポイント。

苔の緑色は光合成の証です。

苔も光がないと生きられません。

苔が元気に育つ場所は屋外

ただし直射日光は苦手なので

北側の明るい日陰が理想だとか。

 

室内に飾りたいのであれば

窓辺に置けば大丈夫なのですが

室内の光は外と比べると

4分の1程度しかないので

光不足になってしまいます。

週の3日間室内に飾ったら

4日間は外で日光浴させる

必要があるそうです。

 

次は水やりです。

苔は乾燥が苦手です。

葉から水を吸う苔は

表面が潤っていれば水切れしないので

毎日さっと水をかければよいとのこと。

 

一方、植え込んだ植物は

苔玉の中の土が乾いてから

水やりをするようにします。

毎日水やりすると根腐れしてしまいます。

 

苔玉の中の乾き具合を知るには

苔玉を手に持ってみます。

軽くなっていたら水やりが必要です。

苔玉を水につけて

中の空気が完全に抜けるまで

つけておきます。

 

最後に肥料。

苔に肥料はいらないのですが

植え込んだ植物のためには必要。

規定の2倍にうすめた液体肥料を

週に1,2回やります。

濃い肥料をやると苔は枯れてしまいます。

 

ざっとこんな感じの解説でした。

ほぼ一般的にいわれている

苔玉の管理方法だと思います。

詳しく知りたい方はテキスト

『NHK 趣味の園芸 2015年2月号』を

ご覧下さいませ。

 

実際に苔玉を育ててみるとわかりますが

苔を瑞々しい緑の状態に保つのは

けっこう難しいものです。

 

苔の種類によって

好む場所や水やりは変わってきます。

さらに植え込む植物との組み合わせ

によって管理が変わりますので

簡単ではなくなってしまいます。

 

ちなみに置き場所については

強い風があたる場所も駄目ですね。

 

苔玉を長く愉しむのであれば

苔と植え込む植物の好む環境が

できるだけ同じものを選んで苔玉を作り

管理がシンプルになるようにする

のがよいと思います。

 

明日は旧暦の元日

そして雨水(うすい)

春の気配に草木が発芽しはじめる頃です。

 

『NHK 趣味の園芸 2015年2月号』
「初めての!コケ玉づくり」
「失敗しない!管理方法」
NHK 趣味の園芸 2015年 02月号 [雑誌]

趣味園初めての苔玉作り雑感

『趣味の園芸』

先週(2015年2月8日)の放送は

「コケ玉に愛を込めて」と題しての

初めての苔玉(こけだま)作りと

失敗しない管理方法についての内容でした。

 

心がいやされる苔(コケ)を

身近で愉しめる苔玉(こけだま)は

この二、三十年で世界各地に広がり

今では世界中で愛されているそうです。

 

実もの、花もの、観葉植物などの葉もの

洋風なもの、和風なものと

いろいろな種類がある苔玉ですが

もともとは盆栽がルーツです。

 

盆栽の樹木や草物を鉢から抜いて

根鉢に苔が生えた状態のものを

観賞するのが始まりといわれます。

 

これは根洗いという盆栽の手法で

数年以上の長い時間をかけて

自然に苔が着生するのを待つのが

本来の愉しみ方のようです。

 

さて

「初めての!コケ玉づくり」の内容です。

 

まず苔玉に使うコケ植物は

初心者の場合はハイゴケで決まり。

これは私もまったく同意見です。

 

日本には2000種類近くもの

コケ植物があるそうです。

比較的身近なコケ植物で

苔玉に使われるものだけでも

数種類の苔がありますが

そのなかでも

地面を這うように生長する

ハイゴケ(這苔) は

園芸店で入手しやすく

マット状で張りやすい苔です。

 

それにハイゴケは

とても丈夫な苔でもありお勧めです。

 

次に植え込む植物です。

 

どんな植物でも苔玉にできますが

鉢がない苔玉は通気性がよく

乾きやすいことから

乾燥に強い植物を選ぶと失敗が少ない。

例えば観葉植物が

初心者にはお勧めとのこと。

 

観葉植物は丈夫なものが多いので

これも基本的に賛成なのですが

番組での題材はシェフレラでした。

私はやっぱりシダ植物がいいですね。

まあお好みで。

 

問題は次の用土です。

ケト土2、ミズゴケ1、赤玉土小粒1

をよく混ぜて水で泥状にして使う

ということなんですが

私はケト土は使いません。

 

ケト土は粘土質で固まりやすい

性質の土なのですが

使わなくてもまったく問題ありません。

 

排水性を高める赤玉土と

保水性を高めるミズゴケとの混合

或いはミズゴケのみでも大丈夫です。

 

番組では紹介されていませんが

赤玉土とピートモスとの混合

またはピートモスのみでも

苔玉の用土として利用できます。

 

ちなみに赤玉土を使うときですが

小粒はわりと大きな粒なので

ふるいにかけて極小粒や細粒

にして利用することをお勧めします。

 

それから

いよいよ丸い形を作って苔をはります。

 

まず根鉢をまるめます。

特に根鉢をくずす必要はありません。

根鉢に丸くなるように用土をつけて

その上にすきまなく苔をはります。

 

苔をしっかりおさえ丸く形をととのえたら

苔がはがれないように糸をまきます。

糸は植物の株元を中心に

放射状にぐるぐるとしっかり巻きます。

 

この糸ですが番組では

黒の木綿糸を使っていました。

黒でなくてもいいのですが

やはり黒が一番めだたないようです。

 

木綿でなくナイロンの糸でも大丈夫です。

大きめの苔玉の場合には

腐敗しないナイロン糸のほうが

形が崩れにくいかもしれません。

 

巻き終わった糸はちぎるだけでいい

との説明でしたが

糸の端はピンセットなどで

苔玉の底にさしこんだほうが

後々もすっきりして良いと思います。

 

最後に苔玉を水につけて完成です。

 

ちょっと長くなりましたので

今回はここまで。

「失敗しない!管理方法」については

次回(趣味園失敗しない苔玉の管理)に

つづく。

 

関連ページ
苔玉(こけだま)とは
苔(コケ)とは
苔玉(こけだま)の作り方
赤玉土小粒・極小粒のサイズ

 

『NHK 趣味の園芸 2015年 02月号』
二月の特集は真冬のインドアガーデン

NHK 趣味の園芸 2015年 02月号 [雑誌]

農薬や化学肥料を使わない庭

日本でナチュラルな庭作りを展開している

イギリス人ガーデンデザイナー

ポール・スミザーさん。

 

去年(2014年)の12月に放送された

プロフェッショナル 仕事の流儀』という

テレビ番組で紹介されました。

 

ポール・スミザーさんの作る庭では

農薬や化学肥料を一切使わない

のだそうです。

 

植物たちがみずからの力で

たくましく季節を織り成すその姿は

「自然より自然らしい理想の庭」

と評されるのだとか。

 

スミザーさんのナチュラルな庭とは

自然をお手本にした庭。

 

”植物の性質を知り、

その植物たちが好きな場所に植えること。

太陽の光と雨水と有機質たっぷりの土だけで

たくましく生きる自然の植物と同じように、

化学肥料や農薬に頼らないことも含めての

「ナチュラル」”

 

そして

スミザーさんがお手本にする自然は

”人の手の入らない原生林ではない。

人と共生する「自然」。雑木林の里山”

だそうです。

 

イギリス南東部バークシャー州の

田舎町で生まれたスミザーさんは

幼い頃から植物に興味を持ち

英国王立園芸協会ウィズリーガーデンで

園芸の基礎を学びました。

 

そこで日本生まれの植物に出会い

変化に富んだ葉や印象的な色の

草木のとりこになったのだそうです。

 

19歳で来日。

それから25年

身近な野山を歩いては

日本の植物の観察調査を

ずっと続けているとのこと。

 

流暢な日本語で冗談を飛ばす

スミザーさんに興味がわいたので

まずは一冊読んでみました。

 

著者の紹介では

ガーデンデザイナー

そして、ホーティカルチャリスト

とあります。

 

ホーティカルチャリストとは

あまり聞きなれない言葉ですが

園芸家という意味です。

趣味の園芸でなく

学術的な園芸学の意味合いのようです。

 

本のあとがきより抜粋

「元気なときもつらいときも、

どんなときもナチュラルな庭が

自分のそばにあるって、

心強いものだよ。」(Paul Smither)

 

スミザーさんのナチュラルな庭が

近くにあればいいのだけれど

たとえ庭がなくても

ベランダや室内でも

小さな緑がそばにあれば

少しはほっとできますよ。

 

ベランダや室内で愉しむ植物は

農薬や化学肥料をつかわず

日光と水だけで育てたいものです。

 

立春を過ぎ暦のうえでは春ですが

もうすこし厳しい寒さが続きそうですね。

 

参考書籍:
『ナチュラルな庭づくり
四季を感じる宿根草と手間いらずの庭木で』
ポール・スミザー