苔玉の育て方(2013年)

苔玉(こけだま)の育て方(お世話)

一般的な苔玉の育て方(お世話の方法)と苔玉瓶(苔テラリウム)での育て方

 

「苔はち」では苔玉の苔(コケ)には、

ホソバオキナゴケ(細葉翁苔)とハイゴケ(這苔)を使っています。

苔玉に植える観葉植物は、プミラ、プテリス、アジアンタムなどです。

苔も観葉植物も半日陰(朝日だけ当たる、木漏れ日があたる)と

水と空中湿度を好み比較的丈夫な種類です。

 

一般的な苔玉の育て方(お世話の方法)

苔玉(ホソバオキナゴケ、プミラ)

苔玉(ホソバオキナゴケ、プミラ)

【置き場所】

苔玉の置き場所は、一般的には屋外になります。

半日陰または明るい日陰で風通しの良い場所。

ただし、直射日光や強い風があたる場所は

苔や植物の葉が傷むので避けます。

ベランダなどのコンクリートの上には

直接置かずに棚などの上に置きます。

エアコン室外機の風が当たるような場所もさけて下さい。

 

 【水やり】

苔玉を枯らしてしまう失敗の原因は水切れにあります。

苔玉の芯まで水を吸わせる一般的な方法には

毎朝、苔玉のお皿に水を張る腰水という方法や、

苔玉が乾燥していた場合には、水を入れたバケツやボウルに

苔玉をまるごとしずめるドブ漬けという方法があります。

ただし、腰水の水の量には注意が必要で

少ないと乾燥してしまいますが多すぎると根腐れの原因になります。

朝に注いだ水が午前中になくなる程度が適量ですが、

水が残っているようなら捨てるようにします。

 

【肥料】

一般的には、薄めの液体肥料を観葉植物に与えます。

肥料は規定の倍率をさらに2倍にうすめて散布します。

ただし、苔には肥料は必要ありません。

肥料を与えると苔が枯れてしまいますので

肥料を与える際には苔にかからないようにします。

 

「苔はち」の苔玉と苔玉瓶(苔テラリウム)の育て方

苔玉瓶(ハイゴケ、プテリス)

苔玉瓶(ハイゴケ、プテリス)

苔玉をガラス瓶やグラスに入れた

苔玉瓶なら

お世話はとっても簡単です。

 

【置き場所】

明るい日陰

または

半日陰(朝日だけがあたる、木漏れ日があたる)

室内の明るい窓辺などで

風通しが良い場所に置いてください。

ただし

直射日光、強い風、エアコンからの風が

あたる場所は避けてください。

特に蓋をした苔玉瓶では

直射日光があたると冬でも

急激な温度上昇により苔が蒸れて

駄目になってしまいますのでご注意ください。

 

ハイゴケと観葉植物の苔玉瓶は

週に一度か二度くらいは

天気が良い風の弱い日に

ベランダの日陰の棚などに

置いてあげるとよいです。

 

山苔(ホソバオキナゴケ、アラハシラガゴケ)の

苔玉瓶は一定の環境に置いた方がよいです。

 

苔玉瓶(ホソバオキナゴケ)

苔玉瓶(ホソバオキナゴケ)

【水やり】

ガラス瓶の底にしいてある

ハイドロボールが

水で濡れている状態を

保つようにします。

 

ハイゴケの苔玉瓶や

蓋をしない苔玉瓶なら

少し多めに瓶の底から1cmほど水を入れます。

 

山苔(ホソバオキナゴケ、アラハシラガゴケ)の苔玉瓶や

蓋をしてある苔玉瓶なら

すくなめに瓶の底から2mmほど水を入れます。

 

季節や置き場所の環境(湿度)にもよりますが

蓋のない(または蓋をしていない)苔玉瓶は

3日から1週間で水がなくなってきます。

水の減り具合を見て水をあげてください。

 

蓋をしてある苔玉瓶なら

数週間から数か月間も水はなくなりません。

 

苔(コケ)も観葉植物も

週に一度くらいは霧吹きなどで

葉水をしてあげるとよいです。

 

【その他】

肥料は必要ありません。

肥料はあげないでください。

苔(コケ)や観葉植物が伸びすぎたら

切り取って仕立て直してください。

 

苔玉の育て方もあわせてご覧ください。

 

山苔の育て方(2013年)

山苔の育て方お世話

山苔(ホソバオキナゴケ、アラハシラガゴケ)は、

半日陰(朝日だけ当たる、木漏れ日があたる)を好みます。

比較的乾燥や寒さに強く、蒸れには弱いという性質です。

ただし、みずみずしい緑を楽しむには

空気中の適度な湿気が必要です。

また、寒い冬は休眠してしまいますので

室内に置くなど防寒する必要もあります。

【置き場所】

レースのカーテン越しの窓辺など明るい日陰に置いて下さい。

直射日光は当たらないようにして下さい。

エアコンの風が直接当たらない場所に置いて下さい。

苔鉢、苔瓶(テラリウム)、苔玉などのお世話のしかた

苔のお世話

苔のお世話 苔鉢(陶器鉢)

苔鉢や苔玉など蓋がないものは、

エアコンを使用する季節や、

室内が乾燥している場合は、

鉢ごとコレクションボックス(プラスチックケース)などに

入れることをおすすめします。

苔瓶(ボトルテラリウム)では

蓋をしめておいてください。

週に1回~2回は、

ベランダなど外に出し、ある程度風通しがよい場所に置いて下さい。

ケースに入れたままや瓶の蓋をしたままにすると

カビが生えてしまうことがあります。

朝日や木漏れ日など弱い日光に数時間当てると良いです。

直射日光や西日には当たらない明るい日陰に置いても良いです。

地面やコンクリート上に直接置かないで棚などの上に置いて下さい。

また、強い風やエアコンの室外機からの風に当たらないようにして下さい。

冬は、冷たい空っ風に当てると苔が傷みますから

風の弱い温かい日を選んで出してください。

【水やり】

苔が乾燥しないように、朝か夕方に霧吹きで苔に水をかけて下さい。

霧吹きで数回水をかけて苔の葉に朝露がついたようになればOKです。

日中の水やりは蒸れをおこすことがありますので避けて下さい。

コレクションボックスに入れた苔鉢や苔瓶(ボトルテラリウム)は

週に何度か(1回~2回)、外に出したときの朝か夕方に

霧吹きで苔に水をかけて下さい。

苔の葉が乾燥していてくすんだように見えても

霧吹きで水をかけるとすぐに緑色(うぐいす色)になってきます。

 

苔鉢と苔瓶のお世話

苔鉢(ガラス鉢)と苔瓶のお世話

ガラス鉢やガラス瓶の場合は

ハイドロカルチャー風に

ハイドロボール主体の用土に

植えつけてありますので

鉢底のハイドロボールが

1mm~2mmほど濡れているように

水をあげてください。

鉢底の水がなくなったら、霧吹きで葉水をしながら水をあげてください。

お世話(苔玉)

苔玉のお世話

苔玉の場合は、

受け皿に水を入れて

苔玉に水をしみこませる

腰水という方法で水をやります。

毎朝、半日でなくなるほどの

水を入れてあげます。

昼過ぎになっても受け皿に

まだ水が残っていたら

その水はすてるようにします。

【苔の変色について】

シラガゴケ科の山苔(細葉白髪苔、粗葉白髪苔とも)は

乾燥すると葉が白っぽくなることから

その名前がついたようです。

ただし、蒸れて白く変色することもあります。

水のやりすぎや日光不足により黒ずむこともあります。

山苔は、環境や季節の変化により変色します。

白、茶褐色、黒ずんだ緑などになることがありますが、

数週間かけて少しずつ変色したときは、

次の春や秋の成長期に

またきれいな緑やうぐいす色に戻ります。

ただし、蒸れにより短時間で変色した場合は

もとに戻らないようです。

山苔の色(変色について)もご覧ください。

【その他】

肥料は一切必要ありません。

肥料を与えると枯れてしまいます。

 

※あわせて以下のページもご覧ください。

山苔の育て方(お世話、お手入れ)基本
山苔の育て方(お世話)早春
山苔の育て方(お世話)春
山苔の育て方(お世話)梅雨
山苔の育て方(お世話)夏
山苔の育て方(お世話)秋
山苔の育て方(お世話)冬

山苔の育て方

 

冬は苔玉・苔盆栽の作り方や育て方を

今は二十四節気最後の大寒(だいかん)

第七十候 款冬華(ふきのはなさく)です。

 

款冬(かんとう)とは

冬の氷を破るという意味で蕗(ふき)のこと

款冬花(かんとうか)は蕗の薹(フキノトウ)です。

 

寒さが一年で最も厳しいこの時季に

雪の中から蕗の薹が蕾を出しはじめる頃。

 

数日前まで

ここ千葉県北西部はかなりの冷え込みで

少し雪も降り、日陰にはうっすらと

雪が残っていた日もありましたが

ここ数日は暖かい日が続いています。

 

寒い日が三日続いた後

暖かい日が四日続くことを

三寒四温(さんかんしおん)といいますが

本来は冬のいまごろのことのようです。

 

大寒が終わる節分(せつぶん)

その翌日の立春(りっしゅん)まで

あと十日ほど、もう少しです。

 

冬の間はどうしても寒さや乾燥により

苔(こけ)や植物の状態がもうひとつなので

苔玉(こけだま)や苔盆栽を紹介する機会が

残念ながら減ってしまいます。

 

比較的苔の状態が良い簡易テラリウムや

作業の適期となるヤマモミジの植え替えなど

同じようなことの繰り返しになってしまい

読んで頂いている方には申し訳ありません。

 

そこで冬の間

苔玉や苔盆栽の制作を再開するまでは

苔玉や苔盆栽の作り方や

ハイゴケや山苔など苔の育て方を

興味ある方の参考になるように

できるだけ整理してまとめておくことにします。

 

苔の植え付け再開は三月頃になりますので

それまでにまとまったものから

徐々に紹介させていただきます。

 

北八ヶ岳の苔とコケガール?

にっぽん百名山という番組の

「蓼科山」を録画でみていたところ

 

めずらしい苔やコケガール?が紹介されていました。

 

蓼科山(2530m)は八ヶ岳連峰の北端にそびえる火山。

円錐形の美しい山容から諏訪富士とも呼ばれます。

 

北八ヶ岳の森は日本有数の苔地帯だとのこと。

苔の森については北八ヶ岳苔の会のホームページに

苔の写真やマップなどが詳しく載っています。

 

番組でまず紹介されたのは「ヒカリゴケ」。

その名のとおり光る苔(コケ植物)です。

今では大気汚染や乾燥により生育地が減り

絶滅が懸念されているとのことです。

 

次に紹介されたのは「ナンジャモンジャゴケ」。

れっきとしたコケ植物の一種です。

発見当初その所属が不明だったことから

こんな奇妙な名前がついたようです。

 

ちょっと見た目にはそれほど変わった姿を

しているようにも思えませんが

植物が水中から陸上に上がってきたころの

太古の時代から生き続けている苔で

さまざまな点で原始的な特徴を

その形態にとどめているそうです。

 

そしてそんな苔を眺めたり観察している

コケ(苔)ガール?の登場です。

 

苔の緑に癒されるという若い女性が

増えているとのことです。

 

山ガールは既にメジャーな存在

といっていいと思いますが

苔ガールってどうなんでしょうね。

 

ちょっと「苔ガール」でぐぐってみたら

「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」苔の涼しさにふれる「苔ガールステイ」プランが誕生

なんていうのもありました。

苔ガール?ほんとに増えてるのかも。。。

 

ヤマモミジの植え替え-102.1

ヤマモミジのミニ盆栽

ヤマモミジのミニ盆栽植え替え後(2014.1.13)

ヤマモミジのミニ盆栽

ヤマモミジのミニ盆栽植え替え前(2013.3.20)

一月は、もみじ(カエデ)の

植え替えの適期です。

 

ヤマモミジのミニ盆栽の

ひとつを植え替えました。

 

通気性が良いといわれる

水昇岩という人工溶岩の鉢を

試しに使っていたのですが

どうも水はけが良すぎて

すぐに土が乾いてしまい

気になっていたものです。

(下の写真)

 

まだ1年なんですが

この際一般的な陶器鉢に

植え替えることにしました。

 

鉢はひとまわり大きなものへ。

 

用土は

赤玉土小粒:8と砂:2の混合土です。

解説書によっては

赤玉土小粒:5、砂:2、腐葉土:3の混合土

盆栽の場合は赤玉土のみということもあります。

 

砂は桐生砂だど用土が劣化しにくいので

3年に1回の植え替えになります。

今回は富士砂を使いました。

 

長く伸びた根や太い根は

切ってから植え替えるのですが

今回はまだ1年での植え替えで

それほど根は伸びていなかったので

ほとんど切っていません。

 

また、このヤマモミジは

まっすぐ単調な苗木なので

あえて斜めに植えてみました。

 

苔は張っていません。

いずれ時間の経過とともに

自然にギンゴケが生えてくると思います。

 

たっぷりと水やりをしたら

植え替え完了です。

(上の写真)

 

まずは

春の芽ぶきを待ちたいと思います。

 

ミニ苔盆栽-102.1(植え替え1回)

ヤマモミジ

陶器丸ミニ鉢(青)

鉢の大きさ
直径:約7.5cm、高さ:約4cm

全体の高さ:約18cm

 

ヤマモミジの育て方(冬)

ヤマモミジの苔盆栽と苔玉

ヤマモミジの苔盆栽と苔玉(冬)

もみじ(カエデ)は

春の芽吹き

初夏の新緑

秋の紅葉

そして冬枯れと

季節の移り変わりを感じながら

一年を通して楽しむことができる

人気のある樹木です。

 

もみじの園芸品種ヤマモミジを

鉢植えのミニ盆栽や苔玉として

育てる方法について

何回かに分けて

簡単にまとめておきます。

 

まずは美しい紅葉が終わった冬からです。

 

紅葉が終わり葉をおとしたら

まずはすぐに剪定をします。

 

一月に入ると木の内部や根は

はやくも活動を開始するので

剪定により水が出てくることがあります。

 

できるだけ十二月中

遅くとも一月中には

剪定を済ませた方がよさそうです。

 

もみじ(カエデ)の植え替えは

紅葉が終わって休眠期に入った

十二月から二月頃までが

適期とされています。

 

また鉢植えの植え替えは

通常は二年に一回行います。

劣化しにくい用土の場合には

三年に一回でもよいです。

 

写真のヤマモミジのミニ盆栽と苔玉は

まだ剪定するほど枝がのびていません。

 

そして植え付けてからまだ一年なので

植え替えの必要もありません。

 

ということで

剪定と植え替えの詳細は

また別の機会に解説します。

 

冬の間の置き場所は

葉が無いので

陽が当たらなくても大丈夫です。

水やりなど管理しやすい場所に

置くのが良いです。

 

冬でも水やりは必要です。

土の表面が乾いたら

鉢底から水が流れ出るぐらい

たっぷりと水をかけてください。

 

もみじ(カエデ)の楽しみは

寒い冬、十二月から一月の間に

葉の無いさみしい苗を

鉢に植え付けることから始まります。

 

苔盆栽-100(右側)

ヤマモミジの寄せ植え(五本)

ギンゴケ

陶器鉢(丸い茶色)

全体の高さ:約16cm

 

苔玉-138(中央)

ヤマモミジ

ハイゴケ

苔玉の大きさ:直径約8cm

全体の高さ:約18cm

 

ミニ苔盆栽-101(左側)

ヤマモミジ

ギンゴケ

陶器六角ミニ鉢(青)

鉢の大きさ 直径:約6cm、高さ:約5cm

全体の高さ:約14cm

 

今年は少し大きめの苔玉と苔盆栽を

二十二節気の冬至(とうじ)を過ぎ

クリスマスから大晦日まで

慌ただしく年末を過ごしたかと思えば

新年を迎えて正月三が日もあっという間で

もう二十三節気の小寒(しょうかん)です。

 

一年で最も昼が短く夜が長くなる冬至は

一陽来復(いちようらいふく)ともいわれます。

この日を境に徐々に日脚がのびていくことから

古代には冬至を一年の始まりとする時代もあったとか。

 

小寒から寒の入り(かんのいり)

そして節分までが寒の内(かんのうち)

一年で最も寒い時季になります。

 

大寒(だいかん)の終わりの日が節分

その翌日が立春(りっしゅん)です。

立春を一年の始まりとする時代もありました。

 

現代の元日(1月1日)は

いったい何の日なのかよくわかりません。

 

近ごろは元日から仕事をされている方も

たくさんいらっしゃいますが

やはり今週から仕事や学校など

新年の活動を開始する人が多いでしょうね。

 

落葉樹のもみじ(カエデ)などは

すっかり葉を落として休眠期に入っていますが

木の内部や根は既に活動を始めています。

 

新しい年も季節が移り変わるように

冬至から春分にかけて

ゆっくりと変わっていくというのも

いいかもしれませんね。

 

今年も「苔はち」は

苔玉(こけだま)と苔盆栽に精進する一年にします。

 

苔玉はこれまでよりも少し大きめにする予定です。

ハイゴケとプテリスなどのシダ類の苔玉を

ガラスの容器に入れた簡易なテラリウム

苔玉テラリウムです。

 

もうひとつは苔盆栽です。

これまで苔鉢や苔盆景としてきましたが

両方まとめて苔盆栽ということにします。

 

苔と樹木を組み合わせる場合は

もみじ(カエデ)を使うことにします。

 

昨年はせっかくご注文をいただいても

苔や植物の状態が良くないために

お届けできないことがありましたが

今年はたくさんの皆さまに

苔玉や苔盆栽をお届けできるよう努めます。

 

皆さまが幸せな年を過ごせますように。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。