苔(コケ)に埋もれた飛石

しっとりと湿り、つやつやとひかっているような飛石(とびいし)

そのひとつひとつの石を取り囲む瑞々しい苔(コケ)

 

延段(のべだん)ともいう敷石(しきいし)の目地には

びっしりと生えた苔が緑の縁取りをしている

 

苔と石の組み合わせ

とくに苔の地面に埋もれるように続く飛石が

和風の庭を象徴するように感じます。

 

和風の庭は茶庭(露地)や日本庭園をルーツとします。

なにげなく置いてあるようにも見える石ですが

当然ならが飛石の作法には奥深いものがあります。

 

石を据えることを「石を打つ」というそうです。

飛石の打ち方には基本があり

二連打、二三連打、雁掛け打ち、千鳥打ち

などが定番とのことです。

 

小さな陶器平鉢の上に

苔に埋もれた飛石の風景を作りたいのですが

基本を押さえずに

自分なりに石を並べてみても

まったくサマにならないですね。

 

雨上がりの露地(ろじ)

苔に埋もれた飛石

苔の中から伸びるシダ

飛石に影をつくるヤマモミジ

 

この秋は

そんな和の庭をイメージして

苔鉢盆栽(苔盆景)作りに精進します。

 

飛石・敷石の参考書

『歩くことが楽しくなる飛石・敷石作法』(龍居庭園研究所=編)

 

アラハシラガゴケの苔鉢盆栽-173

苔鉢(アラハシラガゴケ)

苔鉢(アラハシラガゴケ)

今日の関東地方は

またもや猛暑です。

もうすぐ9月

この夏最後の暑さになって

ほしいものです。

 

ここ千葉県北西部では

風も強く吹いています。

苔(コケ)にとっては厳しい一日です。

 

写真はアラハシラガゴケ(粗葉白髪苔)

山苔だけのシンプルな苔鉢盆栽です。

 

この苔鉢は屋外の明るい日陰に置いた

プラスチックの衣装ケースを利用した

簡易保湿容器の中に入れてあります。

 

保湿と風よけの効果があるので

山苔の葉を守ってくれます。

 

また、夏の間は用土の乾きぐあい(湿りぐあい)が

見てよくわかるように化粧砂を敷かずにおきます。

 

梅雨時の6月下旬に植え付けてから

ほぼ2ヵ月経過しましたが

この夏の記録的な猛暑をのりこえ

いまでも山苔の状態はとても良いです。

 

これから涼しくなってきてからの

山苔の生長が楽しみです。

 

ちなみに

アラハシラガゴケとホソバオキナゴケは

同じシラガゴケ科の苔でよく似ています。

写真の苔もホソバオキナゴケのようにも

見えますが、アラハ(粗葉)ですね。

 

というのも

そもそも園芸店では山苔といって

ホソバオキナゴケとアラハシラガゴケを

区別しないで販売していますから

混ざっていることも当然あります。

また

ネット販売で

ホソバオキナゴケまたはアラハシラガゴケと

区別してある場合でも

購入してみると混ざっていることがあります。

 

まあ多少紛れ込んでいるのは

やむを得ないでしょうから

山苔を購入した際は

よーく苔の特徴を観察してみてください。

 

 

苔鉢-173

アラハシラガゴケ(山苔)

陶器平鉢5号長方(ベージュ)

 

きれいなままで夏を越した山苔-77.2

苔鉢(アラハシラガゴケ)

苔鉢(アラハシラガゴケ)

77pg-20130829f

この山苔(アラハシラガゴケ)は

きれいな緑色のままで

この夏を越すことができました。

 

夏のあいだに葉が傷んだり

弱って色がくすんでしまったりと

なかなか難しい山苔ですが

この苔鉢のアラハシラガゴケは

とても良い状態のままで

この夏の間もずっと

緑を楽しませてくれました。

 

今年の梅雨時(2013年6月14日)に

紹介したときの写真(山苔-77)と

くらべるとさすがに

瑞々しさや明るい色合いは劣りますが

それでもこの時期としては

かなりきれいな状態をキープしています。

 

この山苔の苔鉢(ガラスフラワーベース)は

下の写真のような形で室内の明る日陰に

ずっと飾ってありました。

 

プラスチックケースが簡易のテラリウムとなり

中の湿度がほぼ一定に保たれるので

山苔にとって良い環境となっています。

 

水分も減りにくいので

この夏の間の水やりは

7月に一度、8月に一度の2回だけです。

 

室内では育てるのが難しいと

言われることもある山苔ですが

この簡易テラリウムにする方法なら

お世話が簡単なのに

きれいな緑を楽しめます。

 

プラスチックケースは百円ショップなどで手に入る

コレクションボックスで十分です。

 

夏と冬、エアコンを使う季節に

苔を室内で楽しむには

簡易テラリウムにするこの方法がおすすめです。

 

苔鉢-77.2

ハラハシラガゴケ(山苔)

ガラス鉢(丸型フラワーベース)

 

夏に弱ったホソバオキナゴケ。苔玉グラス-158

苔玉グラス-158

苔玉グラス(ホソバオキナゴケ、プテリス)

158g-20130828c

こちらのガラスコップに入った

ホソバオキナゴケとプテリスの

苔玉(こけだま)は

今年の6月19日に紹介した

苔玉グラス-158です。

 

この苔玉グラスは

梅雨明けから夏の間ずっと

室内の窓辺近くに置いてあります。

直射日光があたらない明るい日陰で

エアコンの風もあたらない場所です。

 

ガラスコップが半テラリウムになり

ある程度は湿度を保てますが

それでもエアコン使用中は

湿度が下がり乾燥するので

3日に1回のペースで

すこしだけ多めに水やりしました。

 

プテリスは元気よく伸びましたが

ホソバオキナゴケのほうは

色がところどころ悪くなっていて

夏の間に弱っているのがわかります。

 

山苔とよばれる

ホソバオキナゴケやアラハシラガゴケは

蒸れにはとても弱いので

高温多湿の夏のお世話は

特に注意する必要があります。

 

短時間に蒸れたときは黒ずんだ白に変色して

もう回復できなくなります。

逆に乾燥したり風で葉がいたんだりすると

葉先が茶色に変色してきます。

 

この苔には蒸れや乾燥による傷みは

ありませんが、全体に黒ずんで見えます。

すこし過湿ぎみで弱っているようです。

 

でもこのぐらいの状態であれば

大丈夫、これから徐々に回復します。

 

手間がかからないハイゴケも良いですが

世話がやける山苔も愛着がわきますよ。

 

9月、10月と涼しくなるにつれ

また梅雨時のような

きれいなうぐいす色に戻ってくれるでしょう。

そのころにまた紹介したいと思います。

 

苔玉グラス-158

ホソバオキナゴケ(栽培)

プテリス

グラス(小)

 

山苔の育て方(お世話)秋

ここ千葉県北西部の今朝6時ごろの気温は約20度

雨上がりでもあり、少し霧も出ていて涼しく感じられました。

日中の気温も30度に届くかどうかといったところで

先週まで続いた猛暑もどうやら峠を越えたようです。

 

秋は苔(コケ)の生長期です。

8月下旬はまだ残暑がありますが

それでも処暑を過ぎて朝夕が涼しくなってくると

この夏の猛暑で傷んでしまった葉や

なんとなく弱っているように見える苔も

徐々に元気を取り戻して回復してきます。

 

秋は春に次いで苔の植え付けに適する季節です。

9月から11月ごろまでが苔の生育期間になります。

 

山苔とよばれるホソバオキナゴケやアラハシラガゴケの

苔玉、苔鉢盆栽、苔盆景、苔テラリウムなど

作って楽しむもよし、苔の生長を楽しむのもよし

9月から11月ごろまでは苔園芸を楽しめる季節です。

 

苔玉や苔盆栽などを作るのなら

9月早々に植え付ければ、冬の休眠期まで

3か月ほど生育する期間がありますので

早めに植え付けて定着させたほうがよいでしょう。

 

残暑がある間の水やりは夏と同様に

早朝か夕方の涼しい時間帯に

たっぷりと与えるようにします。

 

涼しくなってきたら

夏場ほど水やりに気をつかわなくても大丈夫です。

 

この夏を冷房のきいた室内で過ごした苔は

涼しくなってきたら外に出してあげてもよいでしょう。

ただし

山苔は本当にデリケートな苔で

環境を急に変化させないほうが良いです。

日中でもエアコンを使う必要がなくなり

窓を開けていても室内でも過ごせるほど

快適な気候となってから

置き場所を変えるようにしたほうが良いと思います。

 

とにかく山苔を育てるには

半日陰または明るい日陰に置いて

乾燥させず過湿にもしない

できるだけ一定の環境の中で

お世話をするのがよさそうです。

 

次回は、山苔のお世話についてのまとめの予定です。

 

山苔の育て方もご覧ください。

 

ホソバオキナゴケの蒴(さく)。苔玉-161

苔玉(ホソバオキナゴケ)

苔玉(ホソバオキナゴケ、ヘデラ)

161pc-20130826b

この苔玉(こけだま)の苔

ホソバオキナゴケから

蒴(さく)がたくさんでています。

 

苔玉の表面が点々と

なんとなく茶色っぽくみえますが

これは苔が変色しているのではなく

苔の先端が傷んでいるのでもなく

すべて蒴の色です。

 

コケ植物(蘚苔類)は

シダ植物と同様に種ではなく

胞子(ほうし)でふえます。

 

苔の葉の間から

蒴柄(さくへい)という

葉のない茎のようなものが伸びて

その蒴柄の先端に

ややふくらんだ部分ができます。

 

これを蒴(さく)といい

この蒴で胞子がつくられます。

 

この苔玉を2013年6月7日(苔玉-161)に紹介したときには

蒴はまったくありませんでした。

8月上旬に少しずつ伸びているのに気がつき

徐々に増えて現在の状態になっています。

 

このホソバオキナゴケは

7月、8月の猛暑にもかかわらず

比較的よい状態を保っています。

 

元気が良い苔だからこそ

たくさんの蒴ができて

胞子を作っているのでしょうね。

 

素人の私が撮ったこの写真では

ちょっとわかりにくいかもしれませんね。

写真がまずくて、ごめんなさい。

 

写真の腕前を上げるべく精進します。

或いは今の古いカメラから

最新のカメラに取り替えるべきか。

 

苔玉-161

ホソバオキナゴケ(栽培)

ヘデラ

ガラス鉢(丸型)

 

手軽に素朴な緑を楽しめる苔玉瓶

苔はち(苔玉瓶)

苔はち(ハイゴケと観葉植物の苔玉瓶)

今年の夏は

今まで生きてきたなかで

もっとも暑い夏になったようです。

 

気象庁によると8月中旬の平均気温は

ほぼ全国的に平年を2度以上も上回り

1961年の統計開始からの

最高記録を更新したそうです。

 

暦の上では処暑を過ぎましたが

関東地方では今日も

高温注意報が出ています。

 

8月もあと1週間。

早く真夏日と熱帯夜から解放されたいものです。

 

暑い夏でも

緑をながめると心が安らぎます。

しっとりと湿った

苔(コケ)やシダなどの観葉植物には

ガラスの中で涼しげな趣があります。

 

緑を楽しみたくても

大きな観葉植物は置きたくない

お世話の手間もかけられない

育て方や手入れ方法もわからない

といったことであきらめている方が

いるかもしれません。

 

苔とシダ(ミニ観葉植物)の小さな苔玉が

ガラス瓶に入った苔玉瓶なら

手軽に素朴な緑を楽しめますよ。

 

苔玉瓶の大きさは直径10cmほど

高さも15cm前後なので場所をとりません。

 

そして苔玉をガラス瓶に入れてあるので

お世話は週に2回ほどの水やりだけです。

肥料をあげる必要もありません。

 

苔玉瓶とは苔玉の簡易テラリウムです。

ガラス瓶の中が一定の湿度を保つので

苔にとって良い環境となっています。

 

手間をかけなくても

みずみずしくてきれいな苔と

やさしげな葉のシダや観葉植物の

素朴な緑を楽しめる苔玉瓶です。

 

ミニ苔玉にプミラの挿し木-151

ミニ苔玉-151

ミニ苔玉(ホソバオキナゴケ、プミラ)

151ps-20130823b

今日8月23日は処暑(しょしょ)。

暑さもようやくおさまり

朝夕は初秋の気配が

ただよう頃とされています。

 

記録的な猛暑が続いた今年の夏

そろそろ暦にあわせて

暑さの峠を越えてほしいものです。

 

ミニ苔玉のプミラの挿し木から

小さな葉が伸びてきました。

 

今年の5月24日に作ってから

3か月経過

前回6月18日にミニ苔玉

紹介してからほぼ2ヵ月が

経過した現在の様子です。

 

挿し木したプミラの茎の中ほどに

以前は無かった小さな葉が

伸びているのが見えますね。

 

写真ではわかりにくいのですが

先端の大きな葉のまわりにも

小さな葉が出てきています。

 

どうやらプミラの挿し木が根づいたようです。

 

直径4cm弱の小さな苔玉の中は

挿し木の用土として

ピートモスと富士砂などを入れてあります。

 

プラスチックケースに入れたまま(写真下)

室内の明るい窓際に置いてあります。

 

もともとプミラは挿し木が容易なこともあり

こんな小さな苔玉でも生長できたようです。

 

プラスチックケースが

簡易のテラリウム容器になっているので

水もほどんどあげていませんが

一定の湿度が保たれていて

苔(コケ)とプミラにとって良い環境に

なっているようです。

 

また様子が変わってきたら紹介します。

 

ミニ苔玉-151

ホソバオキナゴケ(栽培)

プミラ(挿し木)

ミニガラス鉢(角)

 

ホソバオキナゴケの苔だるま-198

苔だるま(ホソバオキナゴケ)

苔だるま(ホソバオキナゴケ)

今日はホソバオキナゴケの

「苔だるま」を紹介します。

 

昨日はハイゴケの「苔だるま」

紹介しましたが

同じ苔(コケ)でも

だいぶ姿形や質感が違うのが

見てとれると思います。

 

園芸店などては一般に山苔ともよばれる

ホソバオキナゴケ(細葉翁苔)や

アラハシラガゴケ(粗葉白髪苔)は

ハイゴケ(這苔)にくらべると

葉が小さくて短いのが特徴です。

生長もとてもゆっくりで

夏場にはほとんど葉は伸びません。

 

春から梅雨の季節と秋が

生長期となりますが

ハイゴケのようにどんどん伸びることはありません。

 

ですから写真の「苔だるま」は

全体の形はこのままで

ほとんど変わらないでしょう。

 

山苔はとってもデリケートな苔で

季節や環境の変化により

変色することも多くあります。

 

この夏の記録的な猛暑で

この写真のホソバオキナゴケも

少し弱り気味です。

 

秋がきて涼しくなれば

ホソバオキナゴケ本来の

きれいなうぐいすい色の

苔だるまになってくれるでしょう。

 

苔だるま(瓶テラリウム)-198

ホソバオキナゴケ(栽培)

 

ハイゴケのトピアリー苔だるま-197

苔だるま(ハイゴケ)

苔だるま(ハイゴケ)

トピアリーというのは

植物を使って

動物やキャラクターなどを

立体的に形作るものです。

 

日本トピアリー協会

トピアリーの種類を

トピアリーガーデン、刈り込み型トピアリー、立体フレーム型トピアリー
立体花壇、スタッフド・モストピアリー、フラワートピアリー

に6分類しています。

「日本の菊人形はフラワートピアリーの一種として海外でも高い評価を得ています。」

とのことです。

また

スタッフド・モストピアリーという種類については

「土台のフレームをミズゴケで覆い(または詰めて)

これにつる性植物を植え込み、はわせていくトピアリーです。

乾燥した苔でつくり、植物を植え込まないトピアリーを

モストピアリーと分類しています。」

と説明しています。

どうやらモストピアリーというのは

生きた苔(コケ)ではなく

乾燥したミズゴケを使うようです。

 

「苔 トピアリー」で検索すると

札幌市の百合が原公園「コケとシダ展」

で公開されたという立派な苔トピアリーの

写真がありました。

 

生きている本物の苔ですね。

主にスナゴケとハイゴケで

シロクマ、キリン、レッサーパンダの

苔トピアリーを作ったとのことです。

これだけのものを作って

状態を維持管理するのは

かなりたいへんなことだと思います。

 

写真は簡単な苔トピアリーです。

ハイゴケの苔ボールをふたつ重ねて

雪だるま風の「苔だるま」にしてみました。

 

生きた苔でいろいろな形の

小さなトピアリーが作れたら

楽しめそうですね。

 

苔だるま(瓶テラリウム)-197

ハイゴケ