隠岐諸島の苔(コケ)の森

苔(コケ)の森として有名なのは

 

青森県の奥入瀬渓流の流域

 

長野県の八ヶ岳白駒池周辺や

八ヶ岳の東に広がる八千穂高原

 

鹿児島県屋久島の白谷雲水峡や

小杉谷、花之江河湿地など

 

他にも奈良県の大台ヶ原など

何か所かありますが

 

島根県の隠岐諸島でも

たくさんの苔を見ることが

できるようです。

 

オオスギゴケやエゾスナゴケなど

400種類ほどのコケ植物が生育。

 

日本には約1700種類のコケ植物が

生育しているといわれていますから

四分の一近くもの種類です。

 

日本海に浮かぶ隠岐諸島は

湿潤な気候で

春から初夏にかけては

暖流の対馬海流から発生する

霧に包まれます。

 

海からの霧で

たくさんのコケ植物が

生育しているようです。

 

七十二候はもう半分

第三十五候(大暑の次候)

「土潤溽暑(つち うるおして むしあつし)」

土が潤い蒸し暑くなる頃

 

第三十六候(大暑の末候)

「大雨時行(たいう ときどきにふる)」

大雨が時々降る時季。

 

夏、真っ盛り

ほんとうに暑いです。

 

信濃川源流には苔(コケ)

日本で一番長い川

信濃川(長野では千曲川)の源流は

甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)にあります。

 

甲州(山梨)、武蔵(埼玉)、信州(長野)

の境にあることから甲武信ヶ岳と

名付けられたといわれる

奥秩父の山(標高2475m)です。

 

NHKのにっぽん百名山という番組で

信濃川(千曲川)の水源近くの様子と

苔むした森が紹介されていました。

 

美しい形のムツデチョウチンゴケや

小さな木のような形をした

フジノマンネングサなど

様々な瑞々しい苔が

岩や倒木などの上に広がって

細流沿いに緑が続いています。

 

信濃川の水源は甲武信ヶ岳の

中腹2160m地点にあります。

 

日本一長い川の最初の一滴は

苔とシダと岩にかこまれた場所の

ダケカンバ(岳樺)の根元から

しみだすように流れ出ていました。

 

しみだした水は苔と岩を伝って

下流へとながれていきます。

 

苔から滴り落ちた一滴の水が

やがて大河となり

日本海に注がれるのは

およそ5日後だそうです。

 

 

今日は二十四節気の十一番目

小暑(しょうしょ)、

暦の上では梅雨が明け

本格的な夏に向かう頃です。

 

そして今夜は七夕なのですが

残念ながら雨空です。

なんだか毎年

雨だったり曇っていたりで

星は見えないことが多いですね。

 

天の川を見るのには

旧暦の七夕(八月)のほうが

よい時季なのでしょうね。

 

有名な仙台七夕まつり

旧暦だったころの名残で

月遅れの8月6日から8日に

毎年開催されています。

 

今日から暑気に入ります

梅雨明けはまだ先ですが

暑中お見舞い申し上げます。

 

「うさぎ苔」という食虫植物

うさぎ苔

うさぎ苔

「うさぎ苔」という植物を

近所の園芸店でみつけました。

 

白い花をつけていたので

コケ植物でないのは

すぐにわかりましたが

下にある葉?のあたりは

苔のようにも見えます。

 

wikipediaによると ウサギゴケは、

「タヌキモ属の小型の多年性食虫植物

南アフリカ共和国の固有種

湿地に生える岩生植物

垂直な岩面に生える」

とのことです。

 

画像検索すると

うさぎの顔のように見える

うさぎ苔のかわいらしい花の

写真がたくさんありました。

 

花の形がうさぎの顔のように

見えることからの名前なのでしょうが

でもこの花で虫を捕まえて

食べてしまうとは

花も見かけによらないですね。

 

私は花よりも

苔(コケ)のように見える

葉?の部分に興味があったので

花を正面から写していませんでした。

しかもピンボケです。

 

まるで苔玉(こけだま)のように

仕立てたうさぎ苔もありましたので

興味ある方は画像検索してみてください。

 

いまは立夏も次候(第二十候)

「蚯蚓出(みみず いずる)」

みみずが地上に這い出る頃

五月中旬になりました。

 

苔(コケ)の蒴(さく)が花のよう

苔(コケ)の蒴(さく)

苔(コケ)の蒴(さく)

清明の初候(第十三候)は

「玄鳥至(つばめ きたる)」

燕(玄鳥)が南から飛来する頃です。

 

苔(コケ)の蒴柄(さくへい)が伸びて

蒴(さく)がたくさん膨らんでいます。

 

まっすぐに上に伸びた

葉のない茎のようなものが蒴柄で

蒴柄の先端の丸みのある膨らみが

コケの胞子のうである蒴です。

 

二月上旬に紹介(スナゴケ(砂苔))したときは

蒴柄(さくへい)が伸びはじめた頃で

蒴はまだほとんど膨らんでいませんでしたが

今はたくさん伸びた蒴柄の先に

膨らんだ蒴がたくさんついています。

 

前回は自信がないものの

その形からスナゴケと判断したのですが

どうもスナゴケではなくミズゴケかもしれません。

 

スナゴケはギボウシゴケ科のコケ植物で

日当たりの良い湿った場所でよく育ち

黄緑色の群落をつくる剛健な苔です。

 

一方のミズゴケは世界で150種

日本でも35種以上が分布している

もっとも繁栄しているコケ植物です。

 

ミズゴケは湿地や

水のしたたるような岩場に

群落をつくります。

 

鉢の置き場所は半日陰で

過湿ぎみな状態なので

湿地に近い環境かもしれません。

 

それともともとフウランの鉢の

植え込み材料が

乾燥したミズゴケなので

ミズゴケの胞子から新芽が

育ったのかもしれません。

 

スナゴケでもミズゴケでも

瑞々しい苔の葉や

たくさんの蒴はいいものです。

 

コケ植物には所謂花はありませんが

この蒴を花に見立てたのが

「苔の花」(夏の季語)です。

 

「水打てば沈むが如し 苔の花(高浜虚子)」

 

苔(コケ)の蒴には

花の華やかさはありませんが

瑞々しくしっとりとした美しさがあり

まさに苔の花のようです。

 

苔(コケ)は雪に守られます

第二候は「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」

ウグイスが山里で鳴き始める時季です。

 

ウグイス は「春告鳥」とも呼ばれ

「ホーホケキョ」という鳴き声で

春の訪れを知らせてくれるのですが

今年の初音はいつごろになるでしょう。

 

ここ千葉県北西部は

二月八日の記録的な大雪に続いて

昨日の十一日にも雪が降りました。

 

たくさんの雪が解けずに残っているせいか

空気がとても冷たく感じられます。

 

雪が庭やベランダの中にも積もって

鉢植えが雪に埋まってしまった方も

多かったのではないでしょうか。

 

苔(コケ)と雪の相性はどうなのでしょうか?

 

苔庭に一般的に使われるスギゴケなどの苔や

苔玉にするハイゴケ(這苔)や山苔でも

降雪によって生育を害されることはありません。

 

苔が雪に覆われてしまったとしても

それによって苔が傷むこともありません。

 

雪は保温性や通気性、防風効果があります。

むしろ雪は寒風によって苔が傷むのを防ぎ

苔を守ってくれるはたらきをするようです。

 

ただし雪国でなければ

そうそう雪も積もらないでしょうから

冬の間はプラスチックケースなどの

簡易保温容器に苔玉(こけだま)を

入れておくことをおすすめします。

 

鶯が初音を響かせるまでは。

 

スナゴケ(砂苔)がいつのまにか

スナゴケ

スナゴケ(風蘭の鉢の中)

七十二候の第一候は

「東風解凍

(とうふう こおりをとく)」

東から暖かい春風が吹いて

氷が解け始めるころです。

 

立春からの厳しい寒さが

今日も続いていますが

予報ではまだ真冬の寒さが続き

明日にはまた雪が降りそうです。

 

氷はまだ解けだしそうにありません。

 

暖かい春の風が待ち遠しいですね。

 

春の風は「東風(こち)」や「梅東風(うめごち)」

とも呼ばれます。

 

「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花

主(あるじ)なしとて春な忘れそ」

 

大宰府に左遷されるときに

菅原道真が詠んだ歌です。

 

梅には風待草(かぜまちぐさ)や

春告草(はるつげぐさ)という別名もあります。

 

東風と梅の花は

待ち遠しい春の知らせ

とされてきたのですね。

 

 

写真はスナゴケ(砂苔)です。

いや、たぶんスナゴケだと思います。

 

というのも1年以上前に買った

風蘭(フウラン)の鉢の中に

いつのまにか生えていた苔(コケ)で

意図して育てたスナゴケではないのです。

 

形や色からスナゴケ(砂苔)だと判断しました。

 

スナゴケはキボウシゴケ科のコケ植物で

日当たりが良く湿った場所を好む苔です。

 

生長が早く丈夫な苔なので

屋上の緑化素材としても利用されるそうです。

 

うすい黄緑の葉と長く伸びた蒴(さく)が

とてもきれいで瑞々しく

ここには春がきているかのようです。

 

屈斜路湖の冬の苔とマリゴケ

今日は節分(せつぶん)です。

 

二十四節気が一巡した大寒の末日

暦(こよみ)の始まりとなる立春の前日。

 

豆まきをしたり

柊(ひいらぎ)の枝にイワシの頭を刺して

玄関にかざすなど

旧暦の大晦日としての行事が行われます。

 

もともと節分は

二十四節気の季節が移り変わる

立春、立夏、立秋、立冬の前日のことでした。

 

それが次第に春だけに用いられるようになり

現在では立春の前日のことになっています。

 

最近?流行り?の節分の行事に

節分の夜に食べる恵方(えほう)巻きがあります。

 

その年の神様がいる方角を向いて

太巻き一本をまるごと無言で食べると

縁起がよいとされ

また願い事が叶うともいわれています。

 

節分は七十二候の最後でもあります。

鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく)

春の訪れを感じた鶏が卵を産み始めるころ

という意味です。

 

鶏は本来は冬場には卵を産まず

日照時間が長くなると産み始めるそうです。

因みに「乳」という字は「産む」という意味もあります。

 

昔から鶏は夜明けを告げる鳥として尊ばれてきました。

 

鶏が夜明けを告げるように

長い冬の終わりと春の到来を伝えてくれる

ということのようです。

 

苔の話をひとつ。

NHK『さわやか自然百景』屈斜路湖で

冬の苔(コケ)が紹介されていました。

 

北海道の東部に日本最大のカルデラ湖である

屈斜路湖(くっしゃろこ)があります。

 

「カルデラ湖」とは

火山活動によってできた盆地に

水が溜まってできた湖です。

 

屈斜路湖の周辺で続く火山活動は

いまも植物や動物に大きな影響を与えています。

 

冬でも地熱で雪がつもらず

気温がマイナス20度以下のときでも

地表は20度ほどに保たれる場所では

地面を青々とした苔が覆っています。

 

火山の熱で暖められた水蒸気が湯気となって

苔が好む水分を供給しているため

苔は一年中青々として枯れることがないそうです。

残念ながら苔の種類は不明です。

 

また屈斜路湖では「マリゴケ」が見られます。

阿寒湖のマリモと違って

枯れたコケ(ヤナギゴケなど)が集まって

茶褐色の球状となったものです。

 

屈斜路湖の他には福島県の猪苗代湖でみられるようです。

さわやか自然百景 北海道屈斜路湖にマリゴケの写真が載ってます。

番組ではマリゴケは紹介されていません。
HPではなぜか冬の苔の写真は載っていません。

 

明日は立春です。

 

北八ヶ岳の苔とコケガール?

にっぽん百名山という番組の

「蓼科山」を録画でみていたところ

 

めずらしい苔やコケガール?が紹介されていました。

 

蓼科山(2530m)は八ヶ岳連峰の北端にそびえる火山。

円錐形の美しい山容から諏訪富士とも呼ばれます。

 

北八ヶ岳の森は日本有数の苔地帯だとのこと。

苔の森については北八ヶ岳苔の会のホームページに

苔の写真やマップなどが詳しく載っています。

 

番組でまず紹介されたのは「ヒカリゴケ」。

その名のとおり光る苔(コケ植物)です。

今では大気汚染や乾燥により生育地が減り

絶滅が懸念されているとのことです。

 

次に紹介されたのは「ナンジャモンジャゴケ」。

れっきとしたコケ植物の一種です。

発見当初その所属が不明だったことから

こんな奇妙な名前がついたようです。

 

ちょっと見た目にはそれほど変わった姿を

しているようにも思えませんが

植物が水中から陸上に上がってきたころの

太古の時代から生き続けている苔で

さまざまな点で原始的な特徴を

その形態にとどめているそうです。

 

そしてそんな苔を眺めたり観察している

コケ(苔)ガール?の登場です。

 

苔の緑に癒されるという若い女性が

増えているとのことです。

 

山ガールは既にメジャーな存在

といっていいと思いますが

苔ガールってどうなんでしょうね。

 

ちょっと「苔ガール」でぐぐってみたら

「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」苔の涼しさにふれる「苔ガールステイ」プランが誕生

なんていうのもありました。

苔ガール?ほんとに増えてるのかも。。。

 

苔(コケ)むすことが神々しい

敷栲(しきたえ)の枕に人は言問うやその枕には苔生しにたり 柿本人麻呂

 

苔(コケ)「むすことが神々しい」

先ごろ文化勲章を受章された

万葉集研究の第一人者である中西進さんが

昭和61年に苔(コケ)について書いた文章が

これから日本人が歩いていく道』(中西進)

という本に載っていました。

 

「ふつうコケは年月の久しいことばかりを意味するように思われるが、

コケむした果てに畏敬の念をもつことは、自然であろうし、

その段階で、ここに神聖さを認めることも不自然ではない。」

 

何時(いつ)の間も神さびけるか香山の桙(ほこ)杉の本(もと)に苔生(む)すまでに 鴨足人

奥山の磐(いわ)に苔むし畏(かしこ)くも問ひたまふかも思ひあへなくに 葛井広成

神名備の三諸(みもろ)の山に斎(いは)ふ杉思ひ過ぎめや苔生(む)すまでに

 

「これらを見ていると、単に年月の久しさばかりをいうとは思えないだろう。

神さびたものとしての畏怖を表象するものがコケであった。」

「コケむすことが神々しいこと、(中略)

コケのしとねこそ神座であった、というべきだろう。」

と書いてあります。

 

「苔生す」という言葉

国語辞典風には

苔が生えること。長い年月を経て古びること。

という意味になるようですが

すぐに思い浮ぶのは

君が代の歌詞ではないでしょうか。

 

「君が代は千代に八千代に

さざれ石のいわおとなりて

苔(こけ)のむすまで」

 

たしかに

苔むした岩もそうですし

神社やお寺、渓谷や里山の

風景の一部としての苔にも

長い年月の流れとともに

なにか神聖さを感じるような気がします。

 

それにしても

上記のトピック「むすことが神々しい」には

『万葉集』の歌がでてくるのは当然としても

ヘアモス(スギゴケ属)という

北欧の苔(コケ)にも言及されていて驚きました。

 

万葉集の苔(こけ)

今日11月7日は十九節気の立冬(りっとう)。

暦の上では冬のはじまり

立冬から立春の前日までが

暦の上での冬です。

 

第五十五候 立冬 初候

山茶始開(つばきはじめてひらく)

山茶花(さざんか)が咲き始める頃です。

 

山茶を「つばき」と読ませていますが

サザンカのことです。

 

サザンカもツバキの仲間なのですが

ツバキの花が2月ごろに咲くのにたいし

サザンカは晩秋から初冬にかけて

鮮やかなピンクの花を咲かせます。

 

山茶はツバキの仲間全般をさす漢名で

「さざんか」は山茶花(さんさか)の音が

変化した(訛った)ものだそうです。

 

ツバキは日本原産の常緑樹で

花が美しく万葉集にも詠まれています。

 

先ごろ文化勲章を受章された

万葉集研究の第一人者の中西進さんが

監修した万葉集入門書の解説によると

ツバキ(椿)は

梅、桃、スミレ、桜、ツツジ

などとともに春の花です。

 

ついでにいうと夏は

フジ、ユリ、ウノハナ、ハナタチバナ

など

 

秋は

ナデシコ、オミナエシ、ハギ、モミジ

ススキなどなど

 

そして冬の植物としては

ヤマタチバナ、ササ、マツ

黄葉(もみじ)、梅の初花

などとのこと。

 

因みに苔(こけ)も

ちゃんと万葉集に登場します。

 

「苔生(む)す」という言葉が

長い時の流れを表現するのに

使われています。

 

「み吉野の 青根が峰の 苔むしろ

誰か織りけむ 経緯(たてぬき)なしに」

(詠み人知らず)