麋角羊歯の吊り苔玉

夏には「つりしのぶ」を飾ると

涼しげで和風の趣もあります。

 

シノブ以外のシダ(羊歯)類を

苔玉にして吊ってもいいですね。

 

趣味の園芸(2017年7月2日放送)では

麋角羊歯(ビカクシダ)の吊り苔玉を

紹介していましたよ。

 

ビカクシダ(別名コウモリラン)は

熱帯に育つ着生シダ植物です。

 

「麋角(ビカク)」とは大きな鹿のつの

という意味だそうです。

たしかに

葉の形が鹿の角のように見えますね。

 

その独特で派手な姿から

インテリアグリーンとして

人気が高まっているそうですよ。

 

ビカクシダの仕立て方は色々ありますが

苔玉に仕立てることもできるようですね。

 

ビカクシダを苔玉に仕立てるには

根の部分をミズゴケで包み

さらにそのミズゴケの上を

ハイゴケなどの苔玉作りに適した

苔(コケ)でくるめば出来上がりです。

 

テグスで巻くのがいいようですね。

ミズゴケの量がポイントのようですよ。

 

シダなので高い湿度を好みます。

エアコンのきいた室内では

乾燥しやすいので気をつけます。

 

水やりは乾いたらたっぷり

葉も含めて全体に水をかけます。

 

洋風のインテリアグリーンとして

ビカクシダの苔玉仕立て

試してみてはいかがでしょうか。

 

麋角羊歯(ビカクシダ)について詳しくは

NHK趣味の園芸 2017年7月号

をご覧ください。

 

 

今日は小暑

本格的な夏のはじまりです。

今年の梅雨明けはいつでしょうね。

 

苔(コケ)の本2016年

昨年(2016年)もまた

苔(コケ)の園芸本が出版されました。

 

毎年毎年

苔玉(こけだま)やコケ植物に関する本が

かならず出版されています。

 

苔玉とコケの本

 

こんな植物も珍しいでしょうね。

 

やはり苔ブーム!

が続いているのでしょうか。

 

最近では苔玉の人気に加え

コケ植物そのものを鑑賞する

テラリウムも人気のようですね。

 

2016年に出版されたのは

その名も

苔の本―苔で作るナチュラルインテリアと、身近な苔の種類がわかる図鑑

です。

 

「苔のアレンジ」と「アレンジの手順」

「苔の図鑑」、「苔を知ろう」

という内容になっています。

 

「コケリウム」

苔のテラリウムのことです。

 

いつのまにか

そんな呼び方ができていたのですね。

知りませんでした。

 

「コケリウム」にアレンジしての

楽しみ方がたくさん紹介されています。

 

苔玉(こけだま)の作り方も

紹介されていました。

ケト土を使う方法ですね。

 

苔のアレンジのパターンが豊富で

とにかく内容てんこもりです。

比較的めずらしいコケ植物も

たくさん紹介されていますよ。

一読をおすすめします。

 

 

今週はよく晴れた日が続きました。

今日は曇り空。風が強いです。

来週はもう二月ですね。

 

 

『苔の本
―苔で作るナチュラルインテリアと、
身近な苔の種類がわかる図鑑』大野好弘

ベランダーのモミジ

ベランダーとは

「庭のない都会暮らしを選び、

ベランダで植物生活を楽しんでいる」

ベランダ園芸家のこと。

 

NHK BSプレミアムのテレビドラマ

『植物男子ベランダー』の原作本

ボタニカル・ライフ―植物生活

の「出版にあたって」のなかで

著者の いとうせいこう さんが

ガーデナーに対抗?して

あみだした言葉です。

 

この本の1998年3月の頁に

モミジが登場します。

 

「高さ五センチ弱のモミジ」について

「双子葉の上には、驚くべき小ささの

あのモミジの葉」と感動的に

綴られています。

 

モミジの種類は書かれていませんが

芽が出てから1カ月ほど経過した

実生苗でしょうね。

 

モミジ・カエデの園芸書にも

この時期の実生苗の育て方については

ほとんど載っていないので

著者もかなり苦戦したようですね。

 

続編の『自己流園芸ベランダ派』に

モミジのその後が書いてありました。

 

あとがきより

「モミジは丈を

六十センチほどまで伸ばし、

ベランダに出しっ放しなので

紅葉はしないものの、

いたって健康に日々を過ごしている。」

 

この本は2006年9月発行なので

すでに8年経過したことになります。

 

そして今年2017年は

モミジの発芽から19年目になります。

はたしてどうなっているでしょうね?

 

私がベランダで育てている

イロハモミジの実生苗は

まだまだ小さいです。

 

モミジ実生苗の育て方

 

 

この時期らしい寒さが続いています。

今日は大寒、雪が降りました。

明日も冷え込みそうです。

 

 

『自己流園芸ベランダ派 』いとう せいこう

イロハモミジとヤマモミジ

イロハモミジとヤマモミジの葉

その違いがよくわからないので

カエデ識別ハンドブック』で

改めて調べてみました。

 

まず

モミジ(紅葉)と名のつくカエデの仲間は

イロハモミジ(伊呂波紅葉)

オオモミジ(大紅葉)

ヤマモミジ(山紅葉)

の3種類がよく知られています。

 

ほかにもオオモミジの変種で

ナンブコハモミジ(南部小葉紅葉)

という種類もあるようです。

 

また、イロハモミジには

京都の高雄山に由来する

タカオモミジ(高雄紅葉)という

別名もありますね。

 

それでモミジの葉の特徴なのですが

 

イロハモミジの葉は

小さくて切れ込みが深く

粗く不ぞろいな重鋸歯があります。

紅葉は橙から赤まで色鮮やかです。

 

オオモミジは

とにかく葉が大きいですね。

切れ込みの深さは様々で

鋸歯は細かく整っています。

紅葉は燃えるような赤です。

 

イロハモミジとオオモミジでは

葉の大きさが倍ほども違うので

区別するのは簡単ですね。

 

重鋸歯があるのかどうかも

判断材料になります。

 

オオモミジは日本全国の山地に

広く分布しているのですが

日本海側の多雪地帯だけは

分布していません。

 

日本海側の多雪地帯に分布するのは

オオモミジの変種のヤマモミジです。

 

ヤマモミジの葉は

やや大きく切れ込みの深さは様々

やや不ぞろいな重鋸歯があります。

紅葉は黄色に色づくものが多いようです。

 

ヤマモミジはオオモミジにも

イロハモミジにも似た特徴がありますね。

 

葉は大きめですがオオモミジよりは

やや小さいようです。

重鋸歯はイロハモミジに似ています。

 

私が鉢植えで育てているヤマモミジは

まだ小さな幼木のためなのか

大きめの葉もありますが小さな葉もあって

イロハモミジの葉よりもあきらかに

大きいというほどではありません。

 

葉の大きさでは区別できないとなると

もうひとつの判断材料である重鋸歯は

イロハモミジに似た特徴をもっているので

区別するのが難しかったのですね。

 

ところで紅葉(こうよう)のことです。

 

私はモミジの鉢植えを

ベランダで育てているので

日当たりの調整がうまくいかずに

真っ赤に染まるきれいな紅葉に

ならないのかと思っていたのですが

 

そもそもヤマモミジの紅葉は

黄色になることが多いとは

知りませんでした。。。

 

ただし

綺麗な黄色に色づいていた

ということでもありませんので。

 

まだまだ精進が不足してるようです。

 

 

今日は二十四節気の霜降

冬支度を始める頃ともいわれます。

朝晩はだいぶ涼しくなりました。

 

 

参考書籍
『カエデ識別ハンドブック』
著者:猪狩 貴史

コケ庭と苔文化の入門書

今年、2015年は苔(コケ)に関する本が

たくさん発行されました。

(一覧は苔玉とコケの本をご覧ください)

 

そのなかの一冊

苔三昧―モコモコ・うるうる・寺めぐり

をご紹介します。

著者の大石善隆さんは、コケの生態学

庭園のコケ、日本文化とコケなどについて

研究をされている方のようです。

 

二部構成のこの本の第1部は

全国70のコケ庭と約40種のコケ図鑑。

庭の写真とコケのアップの写真があって

庭のどの場所にどんなコケがあるのか

わかりやすく解説されていますよ。

 

続く第2部では

万葉集や古今和歌集に登場するコケを

手がかりとして、日本の文化のなかで

コケがどのようにとらえられてきたのか

コケと日本人の古くて長い関わりについて

また

コケ庭の歴史について解説されています。

 

あとがきのなかで著者は

「美しいコケ庭の数々を訪れ、

改めてコケの魅力、そして

コケを愛でる庭園文化の奥深さを感じた」

と書いてるようにコケ庭と庭園文化が

この本の主題となっているようです。

 

万葉集から苔の美しさを愛でた歌が

紹介されていました。

 

「み吉野の青根が峰の苔席(こけむしろ)

誰か織りけむ経緯(たてぬき)なしに」

(詠み人しらず 万葉集1120)

 

苔席は苔の美しい敷物ということですが

今は苔の絨毯というものがあるのですね。

 

なんと

新国立競技場をデザインした隈研吾さんが

「苔」をモチーフにしてデザインした絨緞

その名も「KOKE」です!

 

新国立競技場のどこかにはぜひ苔庭を作って

VIPルームには苔の絨毯を敷きつめるとかね?

 

ちょっと話がそれましたが

この本は読みやすい苔の入門書です。

おすすめの本ですよ。

 

 

今日は大晦日。

今年も一年間ありがとうございました。

皆さまどうぞ良いお年を。

 

『苔三昧―モコモコ・うるうる・寺めぐり』
著者:大石善隆

植木鉢とコンテナ

園芸とは植物を育て愉しむこと

だとすれば

ガーデニングは庭作りを楽しむこと

になるでしょうか。

 

ガーデニングにはもちろん

植物を育てる楽しみもあるでしょうが

庭やベランダや玄関先などを

たくさんの植物や雑貨で

飾り付けるということが

大きな楽しみになるようです。

 

園芸では比較的地味な植木鉢も

ガーデニングではコンテナと呼ばれ

おしゃれなデザインの鉢など

種類もたくさんありますね。

 

植木鉢というかコンテナについては

園芸よりもガーデニングのほうが

こだわりが強いようです。

 

コンテナで作るコンテナガーデンは

植物を庭に地植えする場合や

花壇に植えるのにくらべ

手軽に愉しめるのが魅力で

とても人気があるようです。

 

様々な種類があるコンテナの中には

使い古したようなアンティークな味わいの

苔(コケ)の生えた鉢もあるようですね。

 

わざと苔を生やすために

素焼きの鉢にヨーグルトを塗る!

という方法があるのだとか。

初耳ですがどうなのでしょう?

 

素焼きの鉢であれば

水をかけているだけでも

苔が生えてくるとは思いますが。

 

ガーデニングを始めるのではないですが

和風のコンテナガーデンがあれば

見てみたい気はします。

 

植木鉢(コンテナ)については

ガーデニングから学べることが

たくさんありそうですね。

 

参考書籍
『三橋理恵子の基本からよーくわかるコンテナガーデニング』
著者:三橋 理恵子

オモトだって苔玉あしらいに

江戸時代から現代まで愛好されてきた

伝統的な観葉植物のオモト(万年青)は

めでたい植物だといわれています。

 

徳川家康が江戸城に入城するとき

三鉢の斑入りオモトを三河から携えてきて

床の間に飾ったのがはじまりだとか。

 

今日でも新築などのお祝いに

オモトを飾ったり、贈ったりするようです。

 

オモトなどの古典園芸植物は

ちょっと高価なイメージがあったのですが

最近は手頃なものもあるそうです。

 

日陰に強いオモトは和の観葉植物として

室内に飾って楽しむことができますが

オモトも苔玉(こけだま)に

仕立てることができるそうです。

 

オモトの園芸書によると

オモトの株と培養土を

なんとストッキング!の中に植え込み

丸く包んでしまいます。

 

そしてその周囲をまずミズゴケでつつみ

さらにその上にハイゴケなどの苔を

まきつければ苔玉のできあがりです。

 

ちなみに何もストッキングじゃなくても

同じような素材の水切り袋なんかでも

よろしいかと思います。

 

どんな植物でも苔玉にできるそうですが

古典園芸植物のオモトまで苔玉とは。

 

苔玉は、和風の緑の定番なんですね。

 

『オモト(NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)』
著者:榊原 八朗

盆栽と鉢植えの違いは?

盆栽(ぼんさい)の歴史をひもとけば

もしかしたら

「盆栽」と「鉢植え」の違いが

はっきりわかるかもしれないと

『盆栽の誕生』という本を

読んでみました。

 

この本の著者である依田徹さんは

 

”どのような植物であれ、

単純に鉢の中で育てれば、

それは「鉢植え」となる。

しかし「盆栽」は、

ただの「鉢植え」ではない。”

といいます。

 

さらに

「鉢に植えて育てながらも、

その樹木の姿かたちに手を加え、

年数をかけて

鉢の中に一つの景色を

生み出していく」

これが盆栽だと述べています。

 

鉢植えでも盆栽でも

鉢に植えて育てること

草木の姿かたちに手を加えることは

鉢の種類の違いや

手を加える程度に差があったとしても

それほど大きな違いだとは思えません。

 

年数については

植物を植えてすぐの盆栽は

盆栽とはいわないのでしょうか?

あるいは鉢植えが十年経てば

盆栽と呼べるのでしょうか?

どうも年数が決定的な違い

ということでもなさそうに思います。

 

鉢の中に景色を生み出す

これがポイントなんでしょうか?

 

著者は現在の盆栽について

「大自然を縮小して、

鉢の中に再現することを

目指すようになっている。」

とも述べています。

 

なんだか盆栽は難しいですね。

 

鉢植えの場合

鉢の中が問題とされるのは

用土や根のまわり具合など

植物の育て方についてであって

楽しむべき対象は

鉢の外に伸びる植物の葉や花です。

また

自然を拡大も縮小もする必要もなく

植物そのものを等身大で楽しむもの

といえるかもしれません。

 

鉢植えは観賞するもの

盆栽は鑑賞するもの

ということでしょうか。

 

植物を鉢で育てる「鉢植え」は

古くは平安時代の初期には

すでに行われていたのだそうです。

 

植物と鉢さえあれば楽しめる鉢植えは

誰でも楽しめる手軽な趣味として

広がってきたというのは頷けますね。

 

この本はとても興味深く読めました。

盆栽の歴史は、私にとっては

ちょっと意外なこともありましたね。

興味ある方、一読をおすすめします。

 

 

関東は今日、梅雨明けしました。

例年より二日早いそうです。

さっそくセミが鳴き始めました。

 

『盆栽の誕生』
著者:依田 徹

苔玉用の配合土がケト玉です

苔玉(こけだま)じゃなくてケト玉。

 

ケト玉というのは

ケト土を主体とした配合土を

すぐに使えるように

団子状に丸めて保存しておいたもので

苔玉や石付き盆栽などに使用します。

 

ところで

ハリネズミの背中が山苔になっている

まるでオブジェのような苔盆栽を

よく見かけますよね。

 

景色盆栽の品品というお店が制作した

人気の苔盆栽のようです。

 

品品を経営する小林健二さんの本で

様々な風景を鉢の中に表現した

景色盆栽とともに紹介されていました。

 

ハリネズミの器はブロンズ製の鋳物で

ハリネズミの針に見立てた苔には

アラハシラガゴケを使っています。

 

ハリネズミの器には穴がないので

底に根腐れ防止剤を入れてから

最初に説明したケト玉を盛って

山苔をはってあるようです。

 

本で紹介されているケト玉の配合は

ケト土3:赤玉土1:富士砂1の割合で

緩効性肥料を加えたもの

となっていました。

 

どうやら苔玉や苔盆栽など

苔をはるときの用土には

ケト土を主体とした配合土を使う

ということのようですね。

 

ところで「趣味の園芸ビギナーズ」

キャラクターが苔玉の親子

「コケぱぱ」「コケちび」になりましたね。

やっぱり苔玉は人気ものです。

 

 

ここにきて真夏日に熱帯夜、暑いです。

ながびくはずの梅雨はどこへ?

 

『はじめての景色盆栽』
著者:小林 健二

水やり三年、苔はり十年

「水やり三年」という言葉は

知っていましたが

なんとそれに続くのは

「苔はり十年」

という言葉だったのです。

 

盆栽の世界では常識とされている

言葉なのだそうです。

 

「水やり三年」とは

簡単そうに見える水やりですが

植物が水を欲しがっているのかどうか

必要な水やりの回数や量がわかり

一人前に水やりができるようになるには

三年の経験が必要だということ。

 

そして「苔はり十年」とは

たった今はりつけた苔(コケ)が

まるで長い年月を経て

苔むしたようにはれるようになるには

十年の修業が必要だという

教えなのだそうです。

 

江戸時代から続く盆栽園「清香園」の

五代目を継ぐ盆栽家の山田香織さん

の本に書かれていたことです。

 

本格的な盆栽の苔は

鉢の上で育てるのではなく

展示する前にはる!ものなんですね。

 

苔玉(こけだま)の根鉢を

ハイゴケなどの苔でくるむように

カジュアルなミニ盆栽の場合に

簡単に鉢植えを引き立てるために

苔をはるものと勘違いしていました。

 

盆栽家ではない未熟な園芸家の私が

比較的新しい苔玉の解説はともかく

盆栽と名のつくミニ盆栽についての

解説をしていいものかどうか。

 

小さな和風の鉢植えを

ミニ盆栽とよんではいけないものか

盆栽と鉢植えの違いは何なのか

思案中です。

 

 

七月七日は小暑。

暑気に入りましたが

まだ梅雨は明けていません。

 

七月に入ってからずっと雨や曇り

気温も低く梅雨寒が続きました。

昨日今日とようやく晴れて

ひさびさの夏日です。

 

体調をくずさないよう

気をつけたいですね。

 

「盆栽」が教えてくれる人生の答え
著者:山田 香織