盆栽の名脇役としての苔(コケ)

盆栽の基本を子ども向けに解説している

絵本がありましたので読んでみました。

 

『盆栽えほん』(大野 八生)です。

作者は造園家でイラストレーターの

大野八生(おおのやよい)さん。

 

盆栽について

おじいさんが孫娘に

丁寧に教えていく物語になっています。

 

盆栽や植物などのイラストは

かわいらしく描かれていて

解説も簡潔でわかりやすいですね。

 

まず、盆栽とは

「自然の風景をこの小さな鉢の中で表現したもの」

と説明しています。

 

盆栽の種類については

松(まつ)や真柏(しんぱく)などの松柏(しょうはく)盆栽

欅(けやき)、紅葉(もみじ)、楓(かえで)などの雑木盆栽

梅(うめ)、椿(つばき)、躑躅(つつじ)などの花もの盆栽

実のなる植物の実もの盆栽

草や花を楽しむ草のも盆栽

 

そして苔玉(こけだま)については

「苔で根の部分を巻き、鉢のかわりにしたもの。

水盤(すいばん)の上などに置いて楽しむ。」

との説明あり。

 

それから盆栽のいろいろな樹形

道具や鉢、土づくり、肥料、苗選びについてなど

盆栽の作り方から季節ごとの手入れの方法

飾り方などの楽しみ方までひととおり解説があります。

 

そして苔については

盆栽の名脇役「苔(こけ)」の楽しみ方

として2ページの解説があり

ギンゴケ(銀苔)などを使った盆栽や

ハイゴケ(這苔)を使った苔玉の作り方が

簡単に説明されています。

 

ちなみに

盆栽のはじまりは

中国の唐の時代の

盆景(ぼんけい)といわれるもので

お盆の上に石や砂や苔などの植物で

自然の風景をつくったのが

はじまりといわれているそうです。

 

今のような盆栽になったのは

江戸時代に庶民の間に

広まってからとのこと。

 

大人の盆栽入門書としても

楽しめそうな内容の良い本です。