苔の花はコケの蒴(さく)です。苔玉-161

ホソバオキナゴケの蒴(さく)

ホソバオキナゴケの蒴(さく)

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「水打てば沈むが如し

苔の花(高浜虚子)」

 

この句で詠まれた苔が

どんな苔なのかは

わかりません。

 

しかし

どの種類の苔であっても

コケ植物(蘚苔類)には

いわゆる花はありません。

 

苔は胞子(ほうし)を飛ばして

増えていきます。

 

苔の葉の間から伸びる

細い茎のようにも見える

蒴柄(さくへい)の先端に

蒴(さく)という胞子嚢(ほうしのう)

があります。

 

この蒴から胞子を風に乗せて

遠くまで飛ばすのです。

 

蒴柄(さくへい)や蒴(さく)は

花と同じ働きをしているのですね。

 

俳句で「苔の花」は

初夏の季語とのことですが

蒴柄が伸びて蒴がふくらむのは

春や秋の苔の生長期です。

 

たくさんの蒴柄と蒴が

赤や黄や緑に色づいて

びっしりと並んで伸びる姿が

花のようにも見えたのでしょう。

 

前回2013年8月26日に紹介した

ホソバオキナゴケの蒴(さく)の時よりも

蒴柄が長く伸びて

蒴もだいぶふくらんだようです。

 

この写真でわかるとよいのですが。

 

苔玉-161

ホソバオキナゴケ(栽培)

ヘデラ

ガラス鉢(丸型)