苔でおおわれた福井平泉寺の境内

苔寺といえば京都西芳寺が有名ですが、

司馬遼太郎が絶賛した苔寺が

福井県勝山市にあります。

平泉寺白山神社(へいせんじはくさんじんじゃ)です。

『街道をゆく18・越前の諸道』菩提林に

こう書かれています。

「十余年前、ここにきたとき、広い境内ぜんたいが冬ぶとんを敷きつめたようにぶあつい苔でおおわれていることに驚いた。
苔の美しい季節であったからこそそう思ったのだが、京都の苔寺の苔など、この境内に広がる苔の規模と質から見れば、笑止なほどであった。
しかも、苔寺は金をとって収入を得ているが、平泉寺は無料であった。すでに社寺の観光化と金儲けが常識になっていた時代だけに、このことも胆にひびくほどにおどろかされた。」

京都の苔寺にはちょっときびしい文章ですね。

それにしても平泉寺境内の

「冬ぶとんと敷きつめたようにぶあつい苔」とは

どんな苔なんでしょうね。

平泉寺どころか福井県には行ったことがないので

いつか一度は訪れてみたいですね。

この文庫本のカバー写真が

福井平泉寺境内の苔になっています。

この文章が書かれたのは、

1981年(昭和56年)ごろで、

いまから30年以上も前になります。

今も、これからも

かわらずに、すばらしい苔寺のままで

ありますように。

国史跡白山平泉寺旧境内