最も繁茂しているミズゴケ

『苔の話』という本を

久しぶりに読み直してみました。

 

著者の秋山弘之さんは

兵庫県立大学(准教授)

兵庫県立 人と自然の博物館(主任研究員)

コケ植物の研究をされています。

 

この本を最初に紹介したのは

2012年の11月28日に投稿した

苔のテラリウムによるポット栽培

ですからもう3年以上前になりますね。

 

今回はミズゴケ(水苔)の話を少し。

 

ミズゴケの仲間は世界に約200種

日本国内には少なくとも35種

あることがわかっている

というのですが

 

なんと

「地球全体の陸地面積の

少なくとも1%がミズゴケ湿原で

占められている」

のだそうです。すごい!

 

「コケ植物の中で最も繁茂している」

のがミズゴケの仲間なのですね。

 

ミズゴケというと

園芸では乾燥させたミズゴケを

よく利用します。

 

ラン植物の根をまいたり

鉢植えの用土に混ぜて

保湿性を高めるのに

かかせないものですね。

 

抗菌性があることから

苗木の保護にも使われるようです。

 

ミズゴケは園芸以外でも

人の生活に利用されているそうです。

 

ミズゴケには

「体内に自分の重さの数十倍もの大量の

水を蓄えることができる力があることと、

優れた抗菌性を併せ持つこと」から

フランスのナポレオン時代から

第一次、第二次世界大戦でも

脱脂綿の代用品として広く

利用されたようです。

 

また

ミズゴケはおいしく食べることのできる

唯一つのコケ植物で

天ぷら!にして食べるのだそうですよ。

 

ただし

ミズゴケ湿原や良好な地球環境を

後世に伝えていくためには

節度ある利用にとどめることが

大切だと述べられています。

 

ほかにもいろいろと

コケ植物に関する興味深い話が

書いてあります。

 

この本は

苔(コケ)好きの人なら

一度は読んでみることをお勧めします。

 

明日は春分。

今日、福岡や名古屋では

平年より早く桜が咲いたようです。

春ですね。

 

『苔の話―小さな植物の知られざる生態』
著者:秋山 弘之

 

苔玉とコケの本